イントロダクション
タイトル | : | 年収1億円になる人は、「これ」しかやらない |
MBA保有の経営者が教える科学的に正しい「成功の法則」 | ||
2023年3月13日 第1版第1刷発刊 | ||
発行所 | : | PHP研究所 |
著者 | : | 上岡正明 |
人の成功は、環境や能力によって決まるわけではなく「行動」の差によって決まります。
その「行動」とは?
本書は、脳科学に基づいた「成功の法則」を伝授してくれます。
年収1億円になる人が「これ」しかやらないという「これ」とはどんな内容でしょうか?
とても気になりますよね。
私は、本の表紙を見て「年収1億円?…いやいや、自分なんて…」と1回素通りしました。
しかし、やっぱり気になり「読むだけ読んで見よう」と思い直して手にした一冊です。
オススメしたい人
- お金持ちになりたい人
- 成功したい人
- 起業を目指している人
- 「お金を稼ぎたい」と思うことに後ろめたさを感じる人
学べること
本書のタイトル『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』の「これ」は、私の解釈では「行動」という言葉が当たります。
「行動」と一言で言ってしまうことは簡単ですが、この「行動」は、成功するために必要なアウトプットの量を追求するもので、そのための「スピード」を速めるためのありとあらゆる行動が詰まった脳科学的にも正しい「行動」です。
ここでは、その「行動」のいくつかを簡単にまとめてご紹介します。
すべての「行動」を知り「成功の法則」を手に入れたい人は、本書を購入して読んでいただくことをオススメします。
1/100プランニング
目標達成のためには「最初の一歩」を確実に踏み出す必要があります。
しかし、大きな目標を目の前にすると、先が見えず何処から手をつけたら良いかわからず、その「最初の一歩」を踏み出せず止まってしまうことが多々あります。
そんな時に役立つ方法が「1/100プランニング」です。
「1/100プランニング」とは、目標を細分化して、今日明日に確実にできるレベルまで落とし込みプランニングすることです。
やり方は、次の 1 – 3 を行います。
1/100プランニング
- 最初の行動の着手点を見つける
- 一歩一歩、前に進んでいるイメージを持って目標達成までの行動を100個に分解する
- 毎日着手できるポイントを見つけて取り組む
設定した小さな行動を繰り返し積み重ねることで習慣化して成功に近づくことができます。
着手点スピードサイクル・メソッド
ビジネスにおいて「質」は大事ですが「量」と「スピード」も同じくらい大切にすべきです。
「質」だけを追求すると慎重さばかりが優先されてしまう結果、行動が遅れがちになります。
「スピード」があってこそ、ライバルより早く成果を得ることができます。
そのため、綿密な計画は最初から立てないようにしましょう。
ここで言う成果とは、失敗も含みます。
致命傷さえ負わなければ、失敗も成功するための道しるべとなる大切な成果ということです。
成功の確率を上げるためには「質」よりも「量」を追求して的に近づくためのデータ収集をした方が効果的です。
そのための具体的な行動を示したものが「着手点スピードサイクル・メソッド」です。
一番のメリットは、プラン(計画)を省くことで、より行動にフォーカスできることです。
やり方は、次のサイクルを回し続けます。
着手点スピードサイクル・メソッド
①ライバル調査 | ➡ | ②着手点を決める | ➡ | ③模範行動 | ||
➡ | ④検証のための行動 | ➡ | ⑤次の着手点を決める | ➡ | ⑥オリジナル行動 | |
➡ | (① に戻る) |
成功も失敗もアウトプットからしか得ることはできません。
とことん行動の量を追求することで、まわりに圧倒的な差をつけることができます。
成功するためには、この「着手点スピードサイクル・メソッド」は必要不可欠です。
上岡式1秒ルール
アウトプットの量を増加するためには「小さなゴールを決めて、短時間集中する」を繰り返します。
そのためのフォーカス力を高める効果的な方法、それが「上岡式1秒ルール」です。
解説は省きますが、有名な「5秒ルール」というものがあります。
「上岡式1秒ルール」とは、その「5秒ルール」を著者がアレンジして1秒に短縮したものです。
やり方は、次の 1 – 4 を行います。
上岡式1秒ルール
- 息を吸い込む
- 両手でパチンと叩く
- 2と同時に「よし、やるぞ」と声に出す
- すぐに行動を始める
3の、口に出す言葉は、あなたの「エネルギーが充電される言葉」にすると良いです。
集中力が続かない時などに、高速で1つのことにフォーカスすることができます。
ことだま(言霊)ブーメラン
この世界では、誰もがエネルギーの強い方へ引き寄せられます。
それを引力と呼びます。
その効果を強く発揮される1つが、言葉によるエネルギーです。
成功者が挑戦し続けられる原動力とは、純粋な「欲望」です。
まだ実現するかもわからない夢や目標を、どんどん口に出していきましょう。
欲望を素直に口に出すことができない状態では、行動力や挑戦心は芽生えません。
欲望を原動力に行動する人間だけが成功することができます。
その欲望がポジティブなものであれば、応援してくれる仲間も集まります。
逆にネガティブな言葉は、頭に浮かぶことがあってもグッとこらえて使わないようにしましょう。
ネガティブな言葉を口にして、最初に耳にするのは、他ならぬ自分自身です。
ネガティブな言葉は、あなたの行動を消極的にしてしまいます。
あなたが今日発した言葉を振り返ってみて、ネガティブな言葉ばかりなら要注意です。
読んだ感想
本書のタイトル『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』の「年収1億円」という文字列を見て、本を手にする時、ちょっと後ろめたさを感じてしまいました。
しかし、本書を読んで、そんなことではダメだと痛感しました。
もっと自分の欲望に忠実になる必要があります。
実生活で声高々に叫ぶのは、まだハードルが高いので、ここで叫んでおきます。
「お金持ちになりたーい」
「お金持ちになりたーい」
「お金持ちになりたーい」
・・・この小さな行動が、きっと成功に近づくための大事な一歩となったことでしょう。
応援してくれる人もきっといるはずです。
今、あなたも自分のポジティブな欲望を口にしてみてください。
私は、私のブログを読んでくれるあなたを応援しています。
さて、本書のタイトルの「これ」についての話をしたいと思います。
私は「これ」の2文字に込められた内容が重すぎて本の途中で既にお腹がいっぱいでした。
読み終わった後、表紙のデザインを改めて見ると「これ」の文字サイズが他の文字に比べて大きすぎることに気付き「あー、そういうことかー」と一人で納得しました。
良く考えられた表紙のデザインだと思いました。
また、本書を読み終えて「年収1億円」の高みを感じました。
これまで、まったく想像もつかなかった「年収1億円」というものの片鱗が見えたことが、本書を読む前と比べた大きな変化だと思います。
お金持ちの「最短ルート」とは、本書に書かれた必要な「行動」を地道に積み重ねていくことが、結局、最も早い方法であるということですね。
本書から得られた学びは、多くありました。
その中でも一番に重要視したいことは、アウトプットの量を増やすことです。
この本から学んだことも、他の本から学んだことも、これから出会う本から学ぶことも、自分のできることから焦らずにインプット量以上のアウトプットができるよう心掛けて一歩ずつ成功に近づいていきたいと思います。
色々とわかったし、色々とわからせられた一冊でした。