イントロダクション
タイトル | : | タフティ・ザ・プリーステス 世界が変わる現実創造のメソッド |
発行日 | : | 2023年11月4日 初版第1刷発行 2023年11月15日 電子版第1刷発行 |
発行所 | : | SBクリエイティブ |
著者 | : | ヴァジム・ゼランド |
著者情報は、上記リンクからご確認ください。 |
Youtubeでザ・シークレットに関する動画を見る機会があり、引き寄せの法則に少し興味を持ちました。
引き寄せ、本当だったらスゴイ!
そして、引き寄せの法則について調べているうちにたどり着いたのが本書です。
世の中は、もしかすると自分が想像しているものとは違うのかもしれません。
そう思い、本書を手にすることにしました。
信じ難い話ですが、否定する根拠もない世界の話です。
スピリチュアルが苦手な人も、まずは「こういう世界の捉え方もある」ぐらいの気持ちで気軽に読んでみて欲しいです。
オススメしたい人
- 「何をやってもうまくいかない」と思っている人
- 絶対に達成したい目標がある人
- お金持ちになりたい人
- 健康になりたい人
学べること
本書は、永遠という時空を超えてやってきた巫女タフティの語りで進行します。
上記リンクから本書のサンプルを読めるので雰囲気を感じ取って欲しいです。
本書で語られる内容は、私たちが信じ込んでいる常識とは大きく異なります。
本当の世界の仕組みを知り、正しい努力の仕方を知り、願望実現メソッドとして学ぶことができます。
ここでは、本書の内容について私の解釈で簡単にまとめています。
現実は、あなたが想像しているようなものではない
現実は、いくつもの層になっています。
あなたは、次の2つの層にしか馴染みがありません。
- 起きているときに見る「物理的な世界」
- 眠っているときに見る「夢の世界」
「夢の世界」は、「物理的な世界」とは別の空間に実在しています。
「夢の世界」の空間には、次の3つのすべてが映画のように保管されています。
- 起こったこと
- これから起きること
- 起きたかもしれないこと
この映画が保管された空間を「永遠の保管庫」といいます。
夢を見るとは、永遠の保管庫にある映画の1つを鑑賞しているようなものです。
現実を語るうえで、寝ているか起きているかは関係ありません。
夢の中で起きることは、物理的な世界でも起こりうることです。
その逆もまた然りなのです。
夢を見ているときも、起きているときも、あなたは眠っている
あなたは、内部と外部の2つのスクリーンを持っています。
- 内部スクリーン
- 外部スクリーン
あなたの意識は、常に内部または外部のスクリーンのどちらかにあります。
内部スクリーンとは、考え事をしているときに陥る心の内にあるものです。
意識が内部スクリーンに向けられているときは、周りで起こっていることに気づくことができません。
この状態では、自動的に行動してしまいます。
外部スクリーンとは、自分の周囲にある、目で見えているものです。
意識が外部スクリーンに向けられているときは、自分が見えなくなってしまいます。
この状態では、反射的に行動してしまいます。
この自動的、または、反射的に行動する状態を「眠りに落ちている」といいます。
あなたは、常に眠りに落ちています。
眠っている状態は無意識となり、効果的な行動をできません。
外的な状況に左右される、運に頼る敗者となります。
夢や現実の世界で目を覚ます
目を覚ますためには、「気づきの中心点」に意識を向けなければなりません。
気づきの中心点の探し方は、まず内部と外部のスクリーンから目をそらします。
そして、2つのスクリーンの中間地点を見つけてください。
気づきの中心点からは、2つのスクリーンを同時に観察することができます。
あなたは、映画の登場人物の一人
あなたは、「台本」に指示された「永遠の保管庫」の映画の登場人物の一人です。
あなたの意識はあなたのものではなく、台本に沿って生きているということです。
しかし、目を覚ますことで自分で意識をコントロールすることができるようになります。
眠っている人は、台本の言いなりで魂もありません。
目覚められるようになったら、眠っている人に次のように質問してみてください。
「あなたは誰ですか?」
彼らはこの質問に対し、答えられないか、台本の中での自分の役割を答えるでしょう。
自己がないため「私は私です」と答えることができないのです。
未来が思いどおりにならない理由
現実とは、起こったことでもなく、これから起きることでもありません。
物理的な世界でも夢の世界でも、瞬間的に映し出された映画のコマです。
「一度きりの今のこの時点」でのことをいいます。
現在は、一瞬で起こったもので過去とほとんど一緒です。
あなたの意識は、実際にはずっと過去に居続けているようなものです。
現在のコマに映っているものを変えることはできません。
それにもかかわらず、あなたは現在のコマの中で、今の現実を変えようとしています。
これが、未来が思いどおりにならない理由です。
自分の行動によって、結果が変わるというのは幻想
永遠の保管庫に保存されている映画には、自分のマネキンがいます。
マネキンは、あなたの意識が入ることで命を得て、現在のコマでのあなたになります。
あなたは、何かを欲し、そのために奮闘する等、主体的に動いていると思っています。
しかし、実際はそれらは台本に書かれているものなのです。
あなたは、過酷な台本の支配から逃れることはできません。
台本に従わないように、ずっと目を覚まして生きるなんてできません。
あなたは、「自分の現実」を構築しなければなりません。
そのためには、映画のコマの動きを積極的にコントロールしていく必要があります。
コントロールすべきコマは、現在ではなく、いくつか先のこれから来る未来の現実です。
未来は、まだ誰のものでもない
これから来る現実は、永遠の保管庫の中にあります。
そして、それはまだ誰のものでもありません。
バリアントを構築する人が表れた場合、未来はその人の指示に従います。
バリアントとは、いろいろある未来の1つです。
もし、バリアントを構築する人があなたなら、あなたは自身の映画を生きることができます。
「バーチャルな現実」と「物質的な現実」の関係
映画の保管庫にある「向こう側」と物理的な現実の「こちら側」は、鏡で映したように同じものがあります。
「こちら側」は物質的であり、鏡の反対側の「向こう側」は非物質的です。
「こちら側」は、映像が物質化されたものであり、映像の主体は「向こう側」にあります。
「こちら側」の鏡の正面には物質的なマネキンが存在し、鏡の反対側に仮想のマネキンが存在します。
目を覚まして台本から離れると、意識は「向こう側」の仮想マネキンに移ります。
肉体的な強さも、意志の力も、現在のコマの「こちら側」の中でしか機能しません。
「向こう側」に作用する力は、「メタパワー」といいます。
「向こう側」に意識が注がれているのであれば、これから来る現実を構築することができます。
現実を構築する能力とは、つまり自由に映画を選択する能力ということです。
自分好みの映画にリールを変えていくのです。
現実を構築する
現実を構築するということは、台本をコントロールすることではありません。
台本は、あなたの能力を超えています。
現実を構築することは、ゴールを決めるということです。
映写機でゴールのコマが照らされると、自動的にそのとおりの展開になります。
映画の保管庫では、映画のリールが横に並べて置いてあります。
隣同士の台本には、細かいニュアンスの違いしかありません。
何度も何度もゴールに向けてコマを照らすことで、次々と映画から映画に徐々に移動していきます。
難度が高くて遠いゴールにたどり着くためには、時間と辛抱強さが必要です。
台本は、あなたがなんとかできるものではありません。
あなたが影響を与えるべきなのは、ゴールです。
そうすれば、台本は再編成されて台本があなたをゴールに導いてくれます。
けっして台本を自分で作ろうとせず、起きるにまかせてください。
意図の三つ編み
これから来る現実のコマを映し出す方法を説明します。
あなたには、「意図の三つ編み」というものがあります。
これは、エネルギーが三つ編みになったもので映画の映写機のような働きをします。
三つ編みは、次のように使います。
- 目を覚まし、「気づきの中心点に入る」
- 三つ編みを上げて、起動させる
- 意識を内部スクリーンと三つ編みに同時に集中させる
- 三つ編みからゴールのコマを構築する
三つ編みは、自分を構築するときにも使います。
台本や仮想マネキンに入っている間のあなたが、引っかけて物理マネキンを操るためにも使います。
三つ編みは、本書で紹介されるテクニックで頻繁に使います。
自分を構築する
現実は映画のようでもありますが、一方では立体的な鏡のようでもあります。
現実は鏡のように、あなたの考えや行動をすべて映し出します。
そのことを常に考慮し、行動しなければなりません。
もちろん、映画や鏡というのは、より複雑なものをわかりやすく説明するためのたとえです。
主たる自分を構築する
鏡の前に立ち、「愛して、大事にして、助けて、与えて」と叫べば、そのとおりの姿が現実という鏡に映し出されます。
鏡に愛が写るようにするためには、自分から愛さなければなりません。
優しさを求めるなら、周りの人に優しくしてください。
あなたが望むものを放ち映像を構築しなければなりません。
ネガティブな思考と行動は、ブーメランのように自分に返ってきます。
敵を作りたくないのであれば、誰かの自尊心を傷つけないようにしてください。
現在のコマで自分を構築する
自分が「なりたい自分」に既になっているようなフリをしましょう。
あなたが作った映像は、鏡の幻影として現れ、その姿を映像主体に戻すことができます。
優れた俳優が役を演じるとき、彼らはその役になりきり、登場人物として生きます。
あなたも同じように真剣に演じなければなりません。
現状に満足していないという登場人物から、想像上の登場人物を演じる俳優になるのです。
これを「フリをするテクニック」といいます。
たとえば、次のように行います。
- 「お金持ちになりたい!」と思うなら、高価なものを見に行く
- 「あんなふうになりたい!」と憧れる人がいれば、その人の雰囲気や空気感を真似る
しかし、バレエをやったことがない人が「バレリーナのように踊りたい!」と思っても、それはすぐには無理です。
そこで、「現在のコマで自分を構築する」ということが大切になります。
今の映画のコマの中で、目標達成のためにあらゆることをしなければなりません。
運動や勉強など、自分を高め、新しい自分を形作っていく必要があります。
読んだ感想
本書には、本当に不思議なことばかりが書かれています。
幸い、私は読むに連れて、のめり込んでいくことができました。
ですが、「中には受け入れることができない人もいそうだな」とも感じました。
受け入れる、受け入れないに関わらず、本書には大切なことが書かれています。
本書の「願望実現のためにするべきこと」をシンプルに考えれば、次のようになります。
- 目標を明確に強く意識する
- 人に優しくして欲しければ、人に優しくする
- 成功者を真似る
- 嫌な出来事にも良い部分を見つけようとする
- 目標に向けて努力し続ける
昔からよく言われているようなことで、何も不思議なことはありません。
これが「良い人生を歩むために必要なこと」と言われたらどうでしょう?
「まぁ、そうだろうね」
と多くの人が思うのではないでしょうか。
そして、反論するとすれば、きっと次のように言うでしょう。
「そんなこと知ってるよ!でも…」
私たちは、知っているのにうまくいきません。
でも、中にはたゆまぬ努力ができて成功する人もいます。
努力できる人と努力できない人の違いは何でしょう?
努力できる人が偉くて、努力できない人はダメなのでしょうか?
良い・悪いで片づけて、自分はダメな人間だと諦めるしかないのでしょうか?
本書は、これに善悪で片づけてしまう以上には建設的な1つの答えを示してくれます。
その答えが、「自分で選んだ映画ではないから」です。
自分の意思で行動しているのではなく、台本の言いなりだからです。
そう言われると、「は?何言ってるの?」と思うでしょう。
この答えをとにかく拒絶したくなる気持ちが湧いてくると思います。
しかし、落ち着いて考えてください。
自分の中に答えが無いのに「それは違う」と否定する方が変ではないですか?
その理由も本書を読めばわかりますが、私たちは世界の仕組みを誤認させられています。
台本にないのです。
あなたが目標に向かって努力し、その努力が実り成功する記述がありません。
あなたが物語の主役でないのなら、あなたが一生モブでいることを望まないなら、本書を読むことで見つかる光明があるかもしれません。
やって来てしまった現実の中で手足をバタつかせても変えられることはほんのわずかです。
人生を変えたければ、これからやってくる未来を変える行動をしなければなりません。
あなたにとってのその行動とは、本書を手に入れることかもしれません。
本記事を読んで、なんとなくわかったつもりにはならないで欲しいと思います。
本記事は、このメソッドを使ううえで重要なピースが不足しています。
正しい知識と理解を得て研鑽を積まなければ、あなたを操ろうとする人に対抗することはできません。
特に、台本によって権力を与えられた人には注意してください。
本書のテクニックは、「文脈を無視しては決して理解できない」とされています。
本書を手にして、その重さや全体の感覚を感じてこそ「パワー」はあなたのものになります。