【要約+実践】『「謙虚な人」の作戦帳』に学ぶ|内向型でも失敗を恐れず行動できる3つの考え

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はじめに:「失敗や恥をかくことが何より恐ろしい」と感じる人へ

小さい頃から内向型である自分に悪いところがあると言われ育ってきた。
「普通」を演じているが、実は失敗や恥をかくことが何より恐ろしい。
困難に直面すれば、頭の中で失敗するストーリーをいくつもつくりあげている。
気分は重く沈み続ける。
失敗すれば「自分はダメ人間だ」と自らを責め、成功すれば「運が良かっただけ」と考える。

自己不信に陥ったり、自信を失ったり、いつ周囲に正体を見破られるかと怯えている。
ミスを怖れ、失敗を恐れ、努力しても思ったような結果が出ないことを怖れ、人が不愉快になるのを怖れ、人を失望させてしまうのを怖れ……。

この本には「失敗」は避けるものではなく、むしろ歓迎すべきものと考えるための視点がたくさん詰まっていました。
今回は、ダイヤモンド社から出版された『「謙虚な人」の作戦帳——誰もが前に出たがる世界で控えめな人がうまくいく法』(著者:ジル・チャン)を読み、要点だけでなく「実際にどう活かせるか?」という視点からご紹介します。

書籍の基本情報

タイトル「謙虚な人」の作戦帳——誰もが前に出たがる世界で控えめな人がうまくいく法
発行日2025年4月15日 プリント版第1刷発行
2025年4月15日 電子版発行
著者ジル・チャン
発行所ダイヤモンド社
詳細「謙虚な人」の作戦帳――誰もが前に出たがる世界で控えめな人がうまくいく法

主要なポイント・学び

本書における重要なメッセージは「弱さには価値がある」ということです。
失敗したときに挫折を感じたり、落ち込んだり、自信をなくしたりするのは当然のことです。
この正直な悩み、恐れ、不安などはAIには生み出すことができません。

辛い気持ちを知る人は、他人を思いやることができます。
そして、ここで学ぶべき大事なことは「自分にも優しくする」ということです。

完璧でないことは、すべて失敗だと思い込んでいませんか?
「高い基準を持つこと」と「完璧主義」は違います。
高い基準を持つ人は、自分や他人が間違いをおかしても許すことができます。
そして、失敗から学んで、進歩する時間のゆとりを与えることができます。

完璧主義の核は「恐れ」。
失敗や間違い、力不足を、批評され、笑われ、醜態をさらす恐れ。
こうした恐れがあると、投げ出したり二の足を踏んでしまったりすることがあります。

私たちは完璧である必要はありません。
すべてを知っている必要もありません。
最良のマインドセットは「完璧を求めない。進歩だけを求める」です。

ここでは、このマインドセットのために必要な3つの要点を紹介します。

失敗は、多いほどいい

ある陶芸教室で、こんな実験が行われました。
まず生徒を2つに分けて1組目は「量」、2組目は「質」で評価されるグループを作りました。

  1. 制作した陶芸の総重量で評価が決まるグループ
  2. 陶芸の良し悪しで評価されるグループ

結果、より質の高い作品をつくったのはどちらのグループだったのでしょうか?

答えは、1組目の「量」で評価されるグループの生徒でした。
1組目は、挑戦と失敗を繰り返すことで技術が向上し高品質の作品をつくれるようになりました。
2組目は、作品の質にこだわり、失敗を遠ざけて練習と技術向上の機会を逃してしまいました。

失敗をしたら「ナイス・トライ!」「グッド・スタート!」とポジティブに考えましょう。
あらゆる失敗を、挑戦のちょっとしたつまずきや、よいことの始まりと扱うのです。
私たちがやってきたすべては、成功へ向けた歩みです。
大事なのは、その歩みを止めずに努力し続けることなのです。


失敗は学習の貴重な機会となりますが、壊れやすい心を守ることを重要視してください。
神経科学や心理学では、定期的な失敗の経験が脳を鍛えてくれるといいます。
この効果を狙う場合は「ゆっくり、小さな失敗をする」というアプローチがおすすめです。

失敗は「確率」の問題かもしれない。

なんでも内面化しやすい内向型は、失敗の原因を「すべて自分のせい」と考えてしまいます。
しかし、ほとんどの場合、失敗は1つの要因だけで引き起こされるものではありません。
もし、他人の要素が入って来るなら、それは「確率」です。

純粋に自分ひとりだけが原因で起きたことを「失敗」と呼びます。
たとえば、求人広告を見て、やりたい仕事なのに履歴書を送らなければ、それは失敗。
しかし、送った後に面接のチャンスを得られないのは、確率の問題。

あなたは、すべての物事をコントロールできるわけではありません。
あなたが集中すべきことは、自分にコントロールできること。
達成したい目標があるなら行動に移しましょう。

何をすべきか分からなければ、まずは手近なことから始めてみればいいのです。
小さな目標から始めることが、いつか大きな目標を達成するきっかけになります。
「継続は力なり」です。

失敗して恥をかくことより「後悔」のほうがつらい

過去は絶対に変えることができません。
失敗を恐れるあまり、挑戦しなかったり、全力を尽くす前に諦めてしまったり。
そうすれば、後悔の念を抱きながら生きることになるでしょう。

「準備万端」まで待ってはいけません。
なぜなら、準備が整う日なんて永遠に来ないからです。
求職、転職、復職、昇進、創業、何でも同じです。
他の人も準備なんてできていないのです。
目を閉じ、歯を食いしばって「よし、やってみよう!」と声に出してみよう。
これができれば、もう半分勝ったようなものです。

人生はただの経験でしかなく、真の成功も失敗もあり得ません。
そして、人生はいつか必ず終わりを迎えます。
結果だけに重点を置いていると、人生の意味を損なってしまいます。
私たちは、もっと「プロセス」を重視するべきです。
そうすれば、失敗との関係も大きく変わってくるでしょう。

実践してみたこと

本書を読んだことで、私の中で「失敗」に対する意識が変わったように感じています。
先日、社内で行われた資格試験に挑戦して合格することができました。
挑戦したとき、次のように考えました。

  • やってみなければ、失敗することすらできない。
  • 失敗は成功のための一歩である。

「準備万端」となる日なんて来ることはありません。
もしダメだったら、次回また頑張ればいいだけのこと。

失敗も目標達成のための必要なプロセス。
そう捉えることができれば人生はもっと有意義なものになるはずです。
人生という道をより良く彩るためには、挑戦という要素は欠かすことができません。

YouTube動画:『「謙虚な人」の作戦帳』から学ぶ成功の秘訣【ずんだもん】

本書を参考に作成した、ずんだもんの動画をYouTubeにアップしました。

まとめ・感想

本書のタイトルについて、「誰もが前に出たがる」という部分には抵抗感があります。
なぜなら、私は前に出たいわけではないからです。
しかし、社会が「前に出たがる」という気質を誰に対しても求めていることは理解しています。
誰もが前に出たがる(ことを推奨する)世界は、自分をずっと苦しめてきました。

小さい頃、両親から理解を得られることもありませんでした。
逆に「どうして、そんな小さなことでクヨクヨしているのか?」と叱られていたくらいです。
「どうして?」と言われても、自分にもわかりません。
その理由は、きっと自分が「普通」ではないからだと思って過ごしていました。
世間体をよく気にする両親は「普通」が大好きでした。
なんとか自分を取り繕いながら「普通」を演じ、やがて社会人になりました。
経済的自立を果たしても、生まれ持った気質は根本的なところで変わることはありません。

そんな私は、本書のページをめくるたび、読んでうなづいていました。
内向型であることは、悪いことではありません。
内向型であることには様々な利点があり、本書はそのことを自覚させてくれます。

私たちは、上には上がいることを知っています。
謙虚である理由は、自分がいつも「不十分」であることを知っているため。
野心がないわけではありません。
内向型は、謙虚さと野心を共存させることができます。
内向型が野心的な目標を達成するためには、作戦が必要です。
そして、作戦の立て方は、本書の内容が大いに役立つことでしょう。

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