【要約】『できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方』自分を偽らず悩み解決 自分の強みを理解する方法

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自己理解・自己啓発

イントロダクション

タイトルできる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方
2023年3月22日
発行所三笠書房
著者安田 正
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

「できる人の一流の自分の魅せ方」とは、どんなものでしょう?
なんだか「エレガントな振る舞いができる」かっこいい大人の姿を想像してしまいます。
私は、本のタイトルに引き付けられて上記リンク先のページを訪れることにしました。
そこで読んだ商品説明の内容は、想像していたものとは違いました。
しかし、それはそれで魅力的なものでした。
何も変えることなく、楽して周囲から「できる人」と思われたい。
そんな安直な考えをきっかけに手にすることにした一冊です。

オススメしたい人

  • 自分らしさを大切にしながら人間関係を良くしたい人
  • 周囲から必要とされ、魅力的な存在になりたい人
  • 自分が持っている強みを知り、うまく活かしたい人
  • 自分が苦手なことについて悩んでいる人

学べること

本書によれば、どんな人でも次の「5つの強み」を持ち合わせているそうです。

①俯瞰力 …… 高い視点から見下ろし、一歩先を読む力
②共感力 …… 心に寄り添って考え、行動する力
③論理力 …… 道筋を立てて考え、行動する力
④サービス精神 …… 相手を楽しませたり、気分を高めたりする力
⑤尊重力 …… 敬意をもって接し、忠実に従う力
「はじめに もっと自分を活かして10倍魅力になる」より引用
(横書きにするため、表現を変更しています)

人は、自分が持っている強みを様々な場面に応じて使い分けることができます。
しかし、自分を知らなすぎるあまり、この強みが「悪い方向」に出てしまっている人がいます。
本書は、自分を知り「悪い方向」に出ている強みを「良い方向」へ出す方法を伝授してくれます。

本記事では、私の解釈で本書の内容を簡単にご紹介いたします。

悩み事から自分を知る

人間関係をうまく築くことができない、自分に自信をもてない、要領が悪い、人生が楽しくない……等、悩み事は人や状況によって様々です。
悩みは様々ですが、その根本となる原因は、先に述べた「人が持つ5つの強み」にある可能性があります。
悩みは、5つの強みの1つ、または複数が合わさったものが、マイナスの方向に働いている結果という考え方です。
自分の悩みの本質を知ることは、自分が持つ「本当の強み」を知ることにつながります。
その「本当の強み」こそが、悩みを解決するカギです。
「本当の強み」をプラスに出して、自分をより魅力的にする方法が「変身ポイント」です。

変身ポイント

マイナスの方向に働いている強みをプラスの方向に転じる方法を、本書では「変身ポイント」と読んでいます。
「変身ポイント」は「本当の強み」を最大限に活かす方法です。
周囲から「上手くいっている」と思われている人は、必ずしも優れた素質を持っているわけではありません。
多くの場合、自分の「本当の強み」を最大限に活かす方法を知っているだけなのです。

「変身ポイント」は、強みが向く方向を変えるだけのものです。
自分の本質に背いて強引に変わろうとする努力は一切必要ありません。
例えば、人見知りである内向型の人に対し、無理に外向型になることを強いることではありません。
「変身ポイント」をうまく使えば、内向型の人は内向型であることを「本当の強み」として、自分らしく魅力を発揮していくことができます。

変身のコツ

次の表を見てください。
強みが、プラスの方向とマイナス方向に働いた場合の結果の例を表しています。

強み 方向 結果
論理力 論理力があるために、話がわかりやすく納得が得られやすい
論理力があるために、話が説明的過ぎて会話が盛り上がらない……
サービス精神 サービス精神があるために、場をパッと明るく盛り上げられる
サービス精神があるために、軽く見られて評価されにくい……
尊重力 尊重力があるために、どんな相手でもペースを合わせられる
尊重力があるために、補佐役になりやすく、活躍ぶりが目立たない……
「はじめに もっと自分を活かして10倍魅力になる」より引用
(横書きにするため、表現を変更しています)

強みは同じであっても、向く方向がプラスかマイナスかによって結果に明らかな違いが出ます。
現在、自分にとってマイナスの結果をもたらしている強みは何なのか。
そこから見えてくる自分の「本当の強み」は何なのか。
その「本当の強み」を活かすための「変身ポイント」は何なのか。
それらを見つけて活かすためには「変身のコツ」を見つける必要があります。

本書は、悩みの具体例を示して、その悩みへの適切な対処方法を与えてくれます。
その内容を総括した私の考えは次のとおりです。

  1. 「変身ポイント」を見つけるコツ
    「視点を変えて様々な方向から、問題と向き合う」

  2. 変身(変身ポイントをプラスに出す)のコツ
    • 相手の立場や相手にとってのメリットを考慮する
    • 相手への話し方や伝え方等を工夫する
    • 目標の立て方、結果に至るまでのプロセスを見直す

例えば、悩みの内容が「自分に自信が持てない」だとします。
その原因は、もしかすると「尊重力」が強く働き過ぎて、他者を尊重するあまり自分のことが低く見えてしまっているのかもしれません。
その場合の「変身ポイント」は、そのものずばり「尊重力」です。
他者を尊重するように自分自身も尊重してあげることで、自己肯定感を高めることができます。
「尊重力」を「本当の強み」として持つ人は、他者とのコミュニケーションを円滑にすることに長けています。
チームワークを向上させる方向に「尊重力」を発揮すれば、より魅力的な自分になることができるでしょう。

このように「変身ポイント」をうまく使えば、自分の強みをコミュニケーションにうまく活かしていくことができる「得意なワザ」を見つけることができます。
「得意なワザ」が見つかれば、おのずと大きな可能性や夢も見つかります。

読んだ感想

本書の「悩みは、強みがマイナスの方向に出ているもの」「悩みから自分の本当の強みを見つけられる」…こういった考え方は、私にとって斬新なものでした。
「自分のダメなところを矯正しよう」ではなく「自分の良さの出し方を変えよう」という考えも、モチベーションとして良いと思います。

ただし、この考え方を理解しただけでは、自分の悩みに対する「変身ポイント」をゼロか築くことは難しいでしょう。
悩みが複数の強みからもたらされるものであれば、さらに複雑度が増して難易度が上がります。
そのため、本書で示される具体例を読み、自分の悩みに近いものを探して、それを参考に自分に合った「変身のコツ」を組み立てるという方法をオススメします。
「変身のコツ」を見つけることができれば、きっと人生は楽しく良い方向に変わっていくと思います。

私は、自分が苦手だと思うことに悩んでしまっている人に、特に本書をオススメしたいと思います。
悩み過ぎは良くありません。
「苦手だと思っていることは、実は自分の強みがマイナスな出方をしているだけ」
この考え方を知ることができるだけでも、本書は読む価値があるものだと思います。

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