【要約】『人脈もお金もゼロですが、社畜で生きるのはもう限界なので「起業」のやり方を教えてください!』

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タイトル人脈もお金もゼロですが、社畜で生きるのはもう限界なので「起業」のやり方を教えてください!
発行日2023年5月31日 初版発行
発行所明日香出版社
著者 福山 敦士/堀田 孝之
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

これまでも起業の成功者の本を読んだことがあります。
しかし、いざ自分が起業することをイメージしてみると、覚悟やスペックの違いだったりで、

マネできる自信が無い。

成功者の話は説得力があり勉強になるものの、次はもっと身の丈に合った起業の話を知りたいと考えていました。
そう考えていた矢先、本書と出会いました。
表紙には「凡人のための起業術」と書いてあります。

凡人が起業を目指したらどうなるか、リアルな話がわかるかも!

そう思い、私は本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 社畜で生きるのはもう限界な人
  • 起業したいのに「第一歩」を踏み出せずにいる人
  • わずらわしい人間関係にうんざりしている人
  • 前向きに自分の人生を生きたい人

学べること

本書は、起業家かつキャリア教育のプロである著者が「起業のノウハウ」をゼロから解説するものです。
2人の登場人物の対話を通して、楽しく、わかりやすく学ぶことができる構成になっています。
本書では、起業の決断からはじまり、自分の会社を上場させるかM&Aで売却するかの選択までを学ぶことができます。
ここでは、自称凡人の登場人物が起業を決断し第一歩を踏み出すまでに注目し、私の解釈で簡単にまとめています。
もし、本記事を読んで「起業したい!」と少しでも思ったら、その熱が冷めないうちに本書を購入して最後まで読むことを強くオススメします。

起業の目的を明確にする

「なりたい自分像」を見つける
理想の「なりたい自分像」がないと、起業家としてのスタートを切ることは難しいです。
しかし、「なりたい自分像」を問われたとき、曖昧だったり、そもそも無かったことに気づく人もいます。

「なりたい自分像」が明確でない場合、「なりたくない自分像」を書き出してみましょう。
書き出しているとイメージが膨らんでいくはずです。
「なりたくない自分像」は「なりたい自分像」の裏返しです。
「なりたくない自分像」を明確にすると「なりたい自分像」も明確にすることができます。
また「なりたい自分像」は、すなわち「起業する目的」になります。

「起業する目的」は、ハッタリでも大きい志が良いです。
ハッタリを大きく掲げてしまえば、そこに近づくための行動を自然とできるようになります。

起業のイメージをアップデートする

起業に参入するための門戸は、あらゆる人に開かれている
起業の理由が消極的なものであろうと、誰にでもいつでもビジネスは始められます。
特別な才能、貯金、人脈、これらが無くても起業することができます。

起業はギャンブルではない
起業は、人生をかけた一世一代の大勝負のようなイメージを持っていないでしょうか。
それは、「旧来型の起業」です。
現在の起業は、必ずしも大きなリスクを冒さずに始められます。
現在は、会社員のまま安定収入を得つつ起業することもできるし、スマホとパソコンさえあれば1人で起業することもできます。

会社員か起業かの二択で考えないこと
起業すると決めても、すぐに会社をやめる必要はありません。
会社員をやめて給料ゼロの状態で起業をすることは、すごいストレスがかかります。
副業から始めて、ある程度の収入が見込めるようになってから、会社員をやめても遅くありません。

何で起業をするか

何で起業するかは「見つける」のではなく「決める」
どんな起業をすればよいのかわからない場合、その理由は実はわからないのではなく不安感から決断できないだけということがあります。
何で起業するかは、「見つける」という考えではなく「決める」と考えましょう。

やりたいことを「決めて」から実践し、もし方向性が違うとわかったら、進路を変更して、別の道を進んでいけばいいだけです。

『第1章 起業のイメージをアップデートしよう
A 何で起業するかは「見つける」のではなく「決める」』より

会社員時代と同じ業種に限らず、今までのキャリアやスキルを活かせる別の業種も視野にいれて考えましょう。
起業をすると決意したならば、選り好みせずに自分のできる仕事を受けまくるのが一番です。

起業のアイデアを考える上でのアドバイス

人は「自分(または自社)が、やりたい、けどできない、けどやりたいこと」(=困りごと)を解決してくれる商品やサービスに、お金を払いたくなるものです。
困っているけど、自分(または自社)でできることは、お金になりづらいといえます。
新規事業で起業するなら、その「困りごと」を発見することがスタートラインとなります。

『第1章 起業のイメージをアップデートしよう
Q どんな業種で起業をすべきかアドバイスをください
新事業で起業するなら』より

そのビジネスに自分が向いているか否かは実際にやってみなければわかりません。
自分自身が何にお金を使っているのか見直すと、困りごとを発見するヒントにつながります。

本当に「才能がない」のか?

世界で活躍するトップスターたちに比べれば、その分野では「才能が少ない」といえます。
しかし、「才能がない」わけではありません。
大切なのは、「自分は何が得意なのか」を探ることです。
誰にでも「才能がある」といえるビジネススキルは必ずあります。

どのくらいの貯金が必要?

起業に貯金は必要ない
会社員をやめる方向で考えているなら、2,3カ月分の生活費があると安心です。
生活費が足りないのなら、最悪バイトという手段があります。
「貯金ができたら起業する」というのは、今となっては古くさい方法論です。
今すぐ独立起業したいなら、してしまえばいいのです。

元手が必要なビジネスの場合、事業内容によりますが銀行からお金を借りる手段があります。
また、日本政策金融公庫から公的融資を受けている人も多いです。
日本政策金融公庫は、政府が100%出資する政府系の金融機関です。
フリーランスや中小企業の支援を目的として、民間の金融機関と比較して低金利で借りることができます。

自身のメンタルが安定する状態で起業することが大切
貯金のなさが不安で仕事に集中できなさそうなら、貯めてから始めるという選択もあり得ます。
まずは会社員のまま副業としてスタートすることをオススメします。

人脈がほとんどないけど大丈夫?

「浅くつながる」ことに価値はない
起業のスタート地点では、人脈の多さは不要です。
人脈を広げるのではなく、今の人間関係を大切にしてください。
名刺交換やSNSでつながったくらいで仕事につながることは稀です。
そのため、無理に人脈を広げようとする必要はありません。
重要なのは、「関係性の強度」です。
信頼し合える人の紹介によって、取引先は自然と広がっていくでしょう。

スキルシェア系サイトを利用しよう

起業に興味はあるけれど、どんな起業をすればいいか迷っている人は「スキルシェア系サイト」を利用してみましょう。

【スキルシェア系サイトの例】

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • ANYTIMES
  • ココナラ
  • シュフティ
  • タイムチケット
  • 『第3章 刺さる自己紹介、効果的な目標設定を
    福山先生の起業スタディプラスα』より

    BASEという手軽にネットショップをオープンできるサイトもあります。

    まずは、これらのサイトをチェックしてみてください。
    世の中には、さまざまな仕事の需要があることに気づけるでしょう。
    まずは「1円でも稼ぐ」ことから始めてみてください。
    自分の力でお金を稼ぐことが喜びになり、起業に向けてのモチベーションにつながるはずです。

    読んだ感想

    本書を読むことにより起業のノウハウを楽しく学ぶことができました。
    物語形式ということもあり、登場人物の結末が気になってドンドン読み進めることができました。

    起業したくても踏み出せない人の悩みとして、「そもそも何から手を付けていいかわからない」ということがあると思います。
    本書はそういった人に特におすすめで、物語の進行とともに必要なことを1つ1つ順を踏んで解説されているため、頭の中で絡み合った悩みの糸を確実に解いてくれるはずです。

    個人的な欲を言えば「何で起業するか」というところが一番ハードルが高いと思っているので、自称凡人がどうやってそこを決断したのかというところをもう少し深掘りした内容だと嬉しかったです。
    あと、起業に関して大きな問題も無く着々と成功していくスピード感も気になりました。

    とんとん拍子に話が進むので、気持ちが置いていかれてしまいました。

    しかし、とんとん拍子だからこそサクサク学ぶことができるのは利点でもあると思います。

    本記事は本書のほんの一部分をまとめたものです。
    本書では、起業後、自分の会社を上場させるかM&Aで売却するかの選択までを学ぶことができます。
    そのため、先々の多くの不安を軽減してくれることに役立つでしょう。
    また、「福山先生の起業スタディプラスα」では、「個人事業主になる手続きについて」、「株式会社の作り方(法人登記の方法)」などの手続き関係の内容も知ることができ、とても有用だと思います。
    気になった時にいつでも本書を開けるよう傍らに置いてもらうと良いと思います。

    本書は、起業に興味があるけどやり方がわからず二の足を踏んでしまっている人に最適な内容です。
    また、現在のところ起業に興味が無い人であっても起業を将来の選択肢の1つとして知っておくことは良いことだと思います。
    「なりたい自分像」を実現したいと望むすべての人に本書をオススメします。

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