【要約】『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』

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キャリア・資産運用

イントロダクション

タイトルJUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則
発行日2023年6月27日 プリント版第1刷発行
2023年7月12日 プリント版第2刷発行
2023年6月27日 電子版発行
発行所ダイヤモンド社
著者ニック・マジューリ
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

本書の表紙に書かれた「全米屈指のデータサイエンティストによる、お金を貯め、富を築くための証明済の方法」というフレーズに惹かれました。
また、「JUST KEEP BUYING」という実にシンプルなタイトルも良いです。
誰か1人の成功体験ではなく、データの視点から投資の方法を説明してくれる本は初めてだったので、とても興味が湧きました。

100年以上のデータが証明する実践的なアドバイスとは?

上記リンクの商品の説明を読んで、本書に対する期待感が凄かったです。
これは「絶対に読むべき一冊」と思い、私は本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 自分がいつリタイアできるか目安を知りたい人
  • 自動的に富が増え続けるルールを知りたい人
  • 投資に興味があるけど、行動に踏み切れない人
  • 老後に不幸になりたくない人

学べること

「一度理解すれば一生忘れることなく、すぐに行動したくなり、安心して自分のお金の管理方法の指針にできる、貯金や投資に関するシンプルな原則」

『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則
訳者おわりに - 児島 修 -』より

本書では、自動的に富が増え続ける重要な「投資哲学」について学ぶことができます。
それは、たった3語の呪文です。
『JUST KEEP BUYING (ただ買い続けなさい)』

ここでは、本書の内容を私の解釈による結論を簡単にまとめています。
本書の内容は、データサイエンティストである著者が過去100年以上にも及ぶ金融データから導き出した説得力のあるものです。
各章の「何故、著者がそのアイデアに至ったのか」ということがストーリーとデータにより投資初心者でもわかるように説明されています。
データを得ることで自分自身でも考えることができ、納得して投資行動に活かすことができます。

本書の内容は次の内容に留意して読み進める必要があります。

本書は米国の読者を対象に英語で書かれたものであり、投資についての説明における前提や制度、法律は日本のものとは異なる場合があります。
本書の記述に従って投資をされる場合には、日本の状況に応じた行動が必要になる場合があることをご了承ください。

『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』より

当然ですが、投資における最終決定は自身の責任において自身の判断で行うものです。
本記事の内容は本書の概要を掴むためにお役立ていただきたく、実際に投資を行う際は本書をしっかり読むことを強くお勧めいたします。

本書は、前半が「貯金アップ編」、後半は「投資アップ編」という構成です。
読者が必要な情報を簡単に見つけられる親切設計となっています。

どこから始めるべきか?

何を重視すべきか

  • 投資資産が少ないなら、貯金を増やすこと(そしてそのお金を投資すること)
  • すでに大きな投資資産があるのなら、投資計画

あなたは「貯金」すべきか? それとも「投資」すべきか?
自分がどちらの地点にいるかを判断する方法は、次のとおりです。

  1. 予想貯金額(今後1年に無理なく貯金できる額)を算出する
  2. 予想投資収益額(今後1年に予想される投資収益)を決定する
  3. この2つの数値を比較する

その結果によって答えは、それぞれです。

答え:
  • 予想貯金額のほうが多い人の場合
    貯金を増やすことに集中すべきです。
  • 予想投資収益額のほうが多い人の場合
    所有している投資資産の配分調整に多くの時間を割くべきです。
  • 予想貯金額と予想収益額の数値が近い場合
    「貯金を増やすこと」、「所有している投資資産の配分調整」の両方に時間を割くべきです。

一般的には、年齢とともに貯金から投資へと焦点を移していきましょう。

どのくらい貯金すればいいのか?

貯金についてのアドバイス
収入は、生涯を通じて一定ではありません。
貯金は、できる範囲で行います。

  • 貯金をたくさんできるときは、そうする
  • 貯金をたくさんできないときは、少なく貯金する

貯金できる金額の決め方
どれだけ貯金できるかを見極めるシンプルな方法です。
次の方程式を使って月単位で計算します。

答え: 貯金=収入ー支出

収入:給与
支出:毎月の固定費(毎月の支出額が決まっている家賃等)+毎月の変動費(食費等)

すでに貯金しすぎている可能性に気をつけましょう。

こうすればもっと貯金できる

貯金=収入ー支出
貯金は、「収入を増やす」、「支出を減らす」のどちらでも増えます。
それでは、どちらが効果的でしょうか?

答え: 「収入を増やす」です。

収入が増えても、支出が同じように増えるわけではありません。
現状を維持したまま節約しても収入の低さを補うことはできません。
貯金を増やし、富を築く安定した方法を手に入れるためには、収入アップは不可欠です。
収入を増やす最善策は、人的資本をうまく活用することです。
人的資本は「時間単位の専門サービスを提供する」等で金融資本(紙幣)に転換できます。

ただし、人的資本による収入を得ることは一時的な手段と考えるべきです。
最終的には、資産運用によって収入を得ることを目指すべきだからです。

収入アップに合わせて生活レベルを上げるのは、どれくら許される?

ライフスタイル・クリープの上限
ライフスタイル・クリープとは、収入が増えたときに、その分だけ生活レベルを上げようとすることです。

答え: 増えた収入の「約50%」です。

増えた収入のうち、半分は現在の自分のために使い、半分は貯金して未来の自分のために使いましょう。

いつリタイアできるか?

いつリタイアできるかわかる「クロスオーバーポイント・ルール」
毎月の投資収益が毎月の支出を上回る地点を見つける方法です。
この地点を「クロスオーバーポイント」と呼びます。
クロスオーバーポイントルールは、年齢を問わず経済的自立の目安になります。
クロスオーバーポイントを超えるための必要な金額を「クロスオーバー資産」と呼びます。

答え: 「クロスオーバー資産」の算出方法

クロスオーバー資産=月次支出÷月次投資収益率

たとえば、毎月の支出が4000ドルで、毎月の投資収益が4000ドル以上ある場合、クロスオーバーポイントに到達したことになります。

この場合、月次支出は4000ドルです。
投資によって年間3%の利益が得られると予想される場合、年間収益率3%を12で割れば月次投資収益率が算出できます。

月次投資収益率=3%÷12=0.25%

クロスーバー資産=4000ドル÷0.25%

クロスオーバー資産は、160万ドルになります。
160万ドルの投資資産は、毎月0.25%のリターン4000ドルを生みます。
この4000ドルが毎月の収益となります。

もし、年間収益率を4%と見積もった場合、クロスオーバー資産は120万ドルになります。

なぜ投資すべきか?

私たちが今すぐ投資をすべき3つの理由

答え:
  • 老後に備えるため
  • インフレから資産を守るため
  • 「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため

インフレ、つまり長期的な物価上昇は避けることができません。
給料は、こうした物価の上昇に見合うだけ増えているでしょうか?
いずれにしても、インフレが私たちの生活を脅かし続けます。
労働収入のない退職者にとって、インフレに対抗する唯一の武器は投資資産を増やすことです。
インフレの影響を最小限に抑えたい場合は、生活防衛資金以外のお金はすぐにでも投資に回すべきです。

年齢が上がるとともにお金を稼ぐ力は衰えていきます。
人的資本は、時間の経過とともに減っていくものです。
人的資本の減少に抗うためのものもまた投資です。
金融資本は、将来にわたってあなたの代わりにお金を生み続けてくれます。
今すぐ「人的資本」を「金融資本」に変えましょう。

何に投資すべきか?

答え:
置かれている状況は、人それぞれです。
自分にふさわしい資産とは何か、各資産クラスをしっかり検討することが必要です。

お金持ちになりたければ、多様な収入源となる投資資産を買い続けるべきです。
まずはあらゆる投資対象を検討すべきです。

  • 株式
  • 債券
  • 不動産物件
  • 不動産投資信託(REIT/リート)
  • 農地
  • エンジェル/中小企業
  • ロイヤリティ
  • オリジナル商品

個別株は買うな

なぜ個別株を買ってはいけないのか?

答え:
個別株投資をすべきでない「金融論的な主張」
さらに説得力のある「存在論的な主張」があります。

金融論的な主張
個別株投資をしても、プロの投資家ですら勝てないことがほとんどです。
ほとんどの場合、インデックスファンドやETFを買って幅広い銘柄の株を保有した方がリターンが良く、ストレスもありません。

存在論的な主張
個別株投資は運の要素が強く、終わりのない存在論的な恐怖の状態になり得ます。
もし、個別株投資をするか迷っているのなら他の重要なことに集中した方が良いです。

いつ投資すべきか?

ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しています。
この論理は世界中の株式市場に当てはまります。
こうした経験的証拠は、私たちができるだけ早く投資すべきであることを示唆しています。
なぜなら、ほとんどの市場がほとんどの期間上昇しているため、投資するのを遅らせれば遅らせるほど、いざ投資するときに高い価格を払わなければならなくなるからです。

「即一括投資」か? 「分割投資」か?
「即一括投資」とは、投資資金を全額、一度に投資することです。
「分割投資」とは、時間をかけて少しずつ投資することです。
「即一括投資」と「分割投資」でどちらで投資するべきか比較します。

答え:「即一括投資」で投資するべきです。

ほとんどの資産クラスで分割投資のパフォーマンスは、歴史を通じてほぼ常に即一括投資を下回ります。
たしかに暴落時でリスクが高いのは、即一括投資です。
しかし、実際には大規模な暴落は稀にしか起こりません。
また、即一括投資で安全性を重視した保守的なポートフォリオを組むことも可能です。
たとえば、株と債券を組み合わせた低リスクのポートフォリオに一括投資する方法を検討しましょう。

安値を待つべきではない理由

「安価になるのをじっと待っていたい」という人もいるでしょう。
仮に神の視点に立ち、底値がいつかをあらかじめ知り、確実に底値で株を買えるようになったとします。
この買い方を「バイ・ザ・ディップ」と呼びます。

「バイ・ザ・ディップ」と「ドルコスト平均法」とを比べると、どちらのパフォーマンスが優れているでしょうか?

ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品に対して「常に一定金額を、定期的」に購入する方法です。

答え:長期的に見れば、ドルコスト平均法の方が優れています。

「バイ・ザ・ディップ」と「ドルコスト平均法」のそれぞれでタイミングが悪い期間があります。

「バイ・ザ・ディップ」にとっての問題は、暴落は頻繁に起こらないことです。
いつまで経っても底値が来てくれないかもしれません。
その結果、相場が上がり続ける中、福利で運用資産を増やすチャンスを逃してしまいます。
また、「バイ・ザ・ディップ」はわずかなチャンスを逃さない神の視点が必要であり、そもそも不可能だということです。

できるだけ早く、頻繁に投資すべき
これが『JUST KEEP BUYING (ただ買い続けなさい)』の核心です。
神でさえ「ドルコスト平均法」に勝てないのです。

相場の変動を恐れるな

長期的に投資で成功し続ける人の共通点
まったくリスクを取らないことが、最大のリスクになるときがあります。
リスクを避け続ける人は、何年経ってもリターンを得ることはできません。
それは、リスクを取り過ぎたのと同じくらいのダメージを被る可能性があります。
プラス面を望むのなら、ボラティリティと周期的に訪れる資産の下落を受け入れなければなりません。
これは、長期的に投資で成功するための入場料なんです。

では、どれだけ保守的になればいいのでしょうか?
資産を最大化するには、どの程度の下落を避けるべきなのでしょうか?

答え:最大15%超です。


株価が最大15%超下落する年に債権に投資し、それ以外の年には株式に投資することで、資産を最大化することができます。
しかし、避けるべきレベル(15%超下落)がいつ発生するかを正確に知ることは不可能です。

では、どうすれば良いのでしょうか?

答え:分散投資です。

様々な収益資産に投資していけば、ボラティリティが激しい状況になってもしっかり対応できます。

読んだ感想

投資に関して私も色々と本を読んできました。
誰かの成功体験を読んで「○○○するべき」と書かれていたら「すごい!そうなんだ!」と納得するのです。
その時は。
しかし、実際に自分が行動することを考えると、

でも、やっぱり新しいものに手を出すのは不安。
勇気もないし、自分には難しいかも。

となってしまい、二の足を踏むことが多いです。
投資は、自身の責任において行うもの。
何かに書かれていた内容に従って失敗したとしても誰も責めることはできないし助けてもくれません。
そして、何に投資することが最善かは、人や状況によって違います。
私も「○○が良いと思う!」と考えたことが、二の足を踏むことによって、後になって「やっぱり行動しなくて良かった」と思うこともありました。

まだまだ投資に関して未熟であるため、新しい資産購入に手を付けようとすると直前になって色々な疑問が湧いて不安になります。

「あれって本当かな?」
「自分には合ってるかな?」
「こういう場合はどうしたら良いんだろう?」

自分が投資に対して抱いていた疑問1つ1つに対し、本書はデータを示しつつ答えてくれるので本当に納得につながりました。

本記事では触れていませんが、絶対に知っておきたい「暴落時の投資法」や「いつ売ればいいのか」等についても本書には掲載されています。
また、最終章では一番大事な資産についても説明されていて投資をする上では欠かすことができない内容です。

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