イントロダクション
タイトル | : | くまのプーさん 今日からはじめる 毎日を豊かにする100のこと |
発行日 | : | 2024年7月22日 第1刷発行 2024年8月1日 電子書籍版発行 |
発行所 | : | 講談社 |
著者 | : | 講談社 |
水彩画 | : | 柘植彩子 |
著者情報は、上記リンクからご確認ください。 |
本書は、「くまのプーさん」の世界から感じられる、日々の暮らしを豊かにするアイデアを集めた一冊とのこと。
私は、もともと「くまのプーさん」が好きで、美しい水彩画と合わせて「くまのプーさん」の世界を味わいたいと思い、本書を手にすることにしました。
オススメしたい人
- 「くまのプーさん」が好きな人
- 毎日の忙しさから離れて、ひとときの安らぎを感じるきっかけが欲しい人
- 前向きに気持ちよく生きたい人
- 身近な人へのプレゼントを探している人
学べること
ここでは、本書について紹介しつつ、個人的に考える、おすすめの読み方を紹介したいと思います。
本書では、日々の暮らしを豊かにする100のアイデアを知ることができます。
次のことが短い文章で書かれています。
- 今日から誰にでもできるちょっとした工夫
- 前向きに気持ちよく生きるヒント
- 日々の大切にしたい心がけ
これらの内容の中には、何処かで見聞きした経験があるものも含まれているかもしれません。
小さい頃、親から教わった記憶を呼び起こす人もいるかもしれません。
基本的だけど深い、故に大事なことが書かれています。
しかし、文章を読んでいるだけでは、その言葉の深さに気付けない可能性があります
「そうだよね。それって大事なことだよね」と思いながら、スッと流してしまいそうになります。
しかし、この本には、どのページを開いてもプーやその仲間たちが描かれています。
プーのゆっくりした動作を思い出しながら、ひとつひとつの言葉を感じてじっくり感じて欲しいと思います。
現代社会で生きるあなたではなく、プーたちと同じ100エーカーの森で暮らすあなたを想像してください。
あなたも「Winnie the Pooh(くまのぷーさん)」の世界観に従い、ゆっくりした動作で本のページを開いていってください。
書かれたひとつひとつの文章は短いですが、描かれたプーや仲間たちと掛け合わせて想像を膨らませると文章ひとつだけでちょっとした物語ができてしまう気がします。
きっと、あなただけの「Winnie the Pooh(くまのぷーさん)」の物語が見えてくることでしょう。
100エーカーに移り住んで暮らし始めたあなたが、文章をテーマに考えたり、行動したりすることを想像しても面白い物語がつくられるかもしれません。
プーは、誰かに会いたいと思ったら会いに行きます。
「いつか会いに行こう」とは思いません。
会いたいと思ったときには行動をはじめます。
ただし、それは自分のペースで。
そこにあるのは「ただ自分らしくあること」だけ。
それは、とても大切なことですが、とても難しいことです。
だから、普段の私たちは「自分らしく」に目を背けてしまってはいないでしょうか。
本書は、こういう大切なことをときどき思い出す機会にもなります。
本書の100の言葉のなかには、「⚪︎⚪︎しましょう」というものがあります。
たとえば、「一日5ページだけでもよいので、本を読みましょう」などです。
あなたが大切にしたいと思える素敵な習慣が見つかるかもしれません。
その習慣は、現代社会に戻ったあなたに必ず役立つものばかりです。
本書に書かれている言葉を覚える必要はありません。
ただ感じてもらえればいいと個人的には思っています。
そもそも内容を頭に詰め込んでいればいいというものでもありません。
本書を開けば、いつだって100エーカーの森に帰ってこれます。
きっと、感情とともに心が大事なことを思い出してくれるはずです。
読んだ感想
「僕が最も好きなことは、何もしないことさ。」
「Winnie the Pooh(くまのぷーさん)」の有名な言葉ですよね。
原文は、「What I like doing best is nothing.」だそうです。
私とこの言葉の出会いは、切り抜き的な感じで意味がよくわかりませんでした。
何もしないということは、それは何もしないのだから、何かをしているとは言えないんじゃないの?
しかし、大人になって、久々に聞いたとき、この言葉の深みに驚きました。
みなさん、そもそも「何もしない」てできますか?
忙しい現代人は、常に何かをしています。
少し時間があったとしてもスマホでSNSを見ちゃったりしませんか?
私は最近、生活に瞑想を取り入れています。
瞑想が心身の健康に多くのメリットをもたらすことは、科学的および医療的研究によって実証されています。
瞑想では、感情や思考が浮かんでも何も判断しないのが大事なことです。
人間はつい過去のことを思い出したり未来のことを考えたりしてしまいます。
慣れないうちは難しいです。
「何もしない」というのは、実は難しいことなんです。
しかし、やってみると、スマホを手放して、過去の後悔や未来への心配から解き放たれる時間を過ごすことは、本来の人間の生き方として考えれば、すごく大切ーーというより、至極当たり前のことのように感じられます。
当たり前のことが、当たり前ではなく、ちょっと贅沢をした気持ちになる現代人の生活は、ちょっと異常なのかもしれません。
「何もしない」を大切に、できるだけ取り入れていきましょう。
そんな「何もしない」という言葉も、本書に取り入れられています。
こんな風に、ひとつひとつの言葉を噛み締めながら、じっくり読んでみてはいかがでしょうか。
大切な人へのプレゼントにも最適です。