【要約】『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』自分に合った受験対策方法の見つけ方

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イントロダクション

タイトルなぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること
発行日2023年8月1日 電子版発行日 Ver. 1.0
発行所東洋経済新報社
著者チームドラゴン桜
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

結果を出す人が勉強「以前」にやっていること?

結果を出す人は、とてもすごい努力家で勉強をたくさんしてきたんだと思います。
もともとのポテンシャルにも差があるのかもしれません。
しかし、勉強「以前」にやることで、さらに差がついていたとしたら…
その差をつける行動とは、どういったものなのでしょうか。
とても気になります。

これは、学び直しにも使える内容なのでは?

そう思い、私は本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 受験生
  • 資格取得を目指している人
  • 学び直しをしている人
  • 仕事等で新たに覚えなければならないことがある人

学べること

「努力は報われる」
本書によれば、この言葉は説明が足りないと言います。
頑張っても結果の出ない、ムダな努力は存在します。
本書は、頑張りをただの苦労にしないために正しい努力の方向性を示してくれます。
ここでは、本書が紹介する内容を、私の解釈で簡単にまとめています。
合理的に、効率的に努力するためには、しっかりとした準備が必要です。
人生を左右するような試験に挑もうとする人は特にですが、実践する場合は本書の内容を正確に知ってからにしましょう。
ここでは触れていない貴重な情報もたくさん掲載されています。
あなたの努力が100%正しい方向に向けられるように本書を購入して読んでから実践してください。

自分に合った勉強法

頑張ってもなかなか結果につながらない人は「自分のことをよく理解できていないから」です。
さまざまなことで結果を出している人は、しっかりとした自己分析を行い、自分に合った勉強法をオーダーメイドでつくっています。

受験マトリックス

自分に合った勉強法は、次の3つのステップでつくることができます。

ステップ1:次のマトリックスをつくる

好き嫌い
得意
苦手

ステップ2:自分がいまから自己分析したいことを書き込む

ステップ3:「好き」「嫌い」「得意」「苦手」を見える化する

上記の作業により、あなたの勉強すべき内容が4つの領域に分類できたと思います。

  • 「好き×得意」の勉強法
  • 「好き×苦手」の勉強法
  • 「嫌い×得意」の勉強法
  • 「嫌い×苦手」の勉強法

この4つの領域で「正しい勉強法」が違います。

「好き×苦手」の勉強法

「好き×苦手」の領域は、真っ先に努力するのに向いています。
「好き×苦手」の領域にあることで結果を出せない人は、努力の方向性が間違っている可能性が高いです。
ここでは、正しい努力の方向性の見つけ方を説明します。

結果を出せる人と出せない人の最大の差は「目的意識」にあります。
もし、あなたがこの領域にあることで頑張っているのに結果を出せないのであれば、「長時間頑張ること」が目的になっていないでしょうか。
それは、頑張ること自体が目的になっています。
「好き×苦手」の領域では「頑張る」は禁止です。
まずは、あなたが「何のために何をするか」、この目的に集中しましょう。

目的を明確にする

「どうやって目的を持つか」について説明します。
何事でも明確にするためには、まず「分解」することが必要です。
勉強の目的についても同様です。
自分が何に優れ、何を苦手としているのかを知り、今後、どこを伸ばしていくのかをきちんと分析しましょう。
たとえば、英語の対策をしたい場合、英語という科目の構成を考えて「英単語」、「英文法」というように要素で分解します。
あとは、分解した要素の対策を考えていきます。

己を知る

自分のできているところ、できていないところがわからない場合、データを集める必要があります。

テストがある場合

受験や資格試験などといった具体的なテストがある場合、出題範囲が分解のヒントになります。
さらにその中でも難易度を考えればさらに深く分解できます。

テストがない場合

仕事で覚えなければならないことや、新しい学問に触れる場合、時系列で考える方法があります。
やらなければならないことを分解してフローを作成してみましょう。
その上で自分がどの工程で時間がかかるかを考えます。
そうすることで、その時間がかかる部分をどうすれば早く終えることができるかについて考えていくことができるようになります。

見えてきた弱みを克服することが、あなたの目的になります。

「目的」を「目標」に落とし込む

目的と目標は、しばしば混同されます。
たとえば、「英単語帳を30ページ読む」というのは、目標であって目的ではありません。
「英語力を上げる」が目的であり、「英単語帳を30ページ読む」は目的のための1つのステップです。

目標が明確なほと、結果が出る

たとえば、先ほどの「英単語帳を30ページ読む」の場合、量をこなすことが目的になっています。
一見成績が上がりそうですが、これは目的ではなく目標であり成績の上昇に限界があります。
結果を出すためには、目的を明確にした上で、目標を決めましょう。
たとえば、「英語力をあげるために1-100番の単語を覚える」のように、しっかり目的から目標をブレイクダウンする作業を行わなければなりません。

二重目標を設定する

人間は、目標を高く設定してしまいがちです。
そして、ちょっとうまくいかなくなると、すべてが嫌になってしまうことがあります。
たとえば、「毎日腹筋100回」を目標に掲げて2日目までは達成できたけど3日目には疲れて「100回はできそうにない」となったとします。
そうすると「せめて99回はやろう」とはならず「まったくやらない」という選択肢をとってしまいます。
100回がいきなり0回になる防止策が「二重目標を設定する」です。
二重目標とは、最低目標と最高目標の2つの目標を立てるのです。

  • 最低目標:最低限達成したいライン 例 1日腹筋30回
  • 最高目標:最高で達成したいライン 例 1日腹筋100回

普段は最高目標である腹筋100回を目指し、「今日はムリそうだな」という日は最低目標の30回にします。
これにより、まったくやらないという最悪の事態を避けることができます。

「嫌い×苦手」の勉強法

「嫌い×苦手」の領域は、難敵です。
「嫌い」で、かつ「苦手」なことは、まず「やろう」という気にさせることが非常に困難であり問題となります。
この問題は「ルーティン化」することで解決することができます。

ルーティン化するための方法は「歯を磨くように勉強しろ」です。
たとえば、お風呂場で意識しなくてもフルオートでも身体を洗えませんか?
あれと同じ要領です。
そうしないと気持ち悪いと思えるくらいに何度も繰り返して身体に染み込ませましょう。
勉強を始める時間を決めておき、リマインダーで未来の自分に通知する等、ツールを使う方法が効果的です。

ノルマで計画を立てる

ここで気をつけなければならないのは、スケジュールをつくるということではありません。
ノルマで計画をつくりましょう。
たとえば、「英語のリスニングを毎日しよう」ではなく、「この教材を、毎日この分量を終わらせよう」というようにします。
その方がやることが明確になります。

たとえば、「1日腕立て30回」と計画を立てたのに20回しかできなかった日があったとします。
その場合は、次の日に不足分の10回を追加して「今日は腕立て40回」とすることができます。
このように、ノルマがあると計画通りにいかなかった場合のリカバリが簡単になるという効果もあります。

ノルマのつくり方

計画づくりは抽象的なものを具体的にしていく行為です。
やらなければならないことを分解して、実際に行動できるレベルまで具体的にしましょう。
やることを分解できたら、1週間分くらいの量を考えて、1日の分量を数字として与えていきます。
「嫌い×苦手」の勉強法では、目的を考える必要はありません。
「好き×苦手」の勉強法とは違って、とりあえず進めていける状態にするのが先決です。

キリを悪くする

上記で述べたように、この領域では最初の「さて、やるか」の一歩が1番難しいです。
しかし、脳科学的に、やり始めさえすれば「やる気」は自然と出てくることがわかっています。
つまり、最初の一歩さえ踏み出すことができれば何とかなります。
そのための方法が、「キリを悪くする」です。
つまり、毎回、続きからスタートするように仕向ければいいのです。
前日をキリが悪いところで止めておくと、翌日になってやる気が出なくても「とりあえず、これだけやってしまおう」と思って始めやすくなります。
始めさえすれば、あとは勢いで続けることができます。

「嫌い×得意」の勉強法

「嫌い×得意」の領域では、タイパよく、時間をかけず、それでも結果をちゃんと出すために時間の上手な使い方を身につける必要があります。
そこでおすすめなのが、時間に「メリハリをつける」です。

メリハリをつける

時間にメリハリをつける方法を説明していきます。

1週間の事後記録をつける

自分の1週間の時間の使い方を書き出してみましょう。
その結果、使徒不明時間が何時間あったかを調べます。
この使徒不明時間が週15時間以上ある人は要注意です。

タイムスケジュールどおりにできたかチェックする

自分のタイムスケジュールを考えましょう。
そして、そのタイムスケジュールどおりに進められたのかどうかをチェックします。
スマホで決まった時間にタイマーをセットしておくのがおすすめです。

逆算思考

目的であるゴールを先に見て、逆算していきます。
これは、その後の勉強の質に大きく影響する重大な行為です。

たとえば、これから受験しようと思っている試験があるとします。
この場合、「ゴールを先に見る」という行為は「過去問を見る」です。
過去問を見れば、自分がどんな問題を解けるようになる必要があるのかを知ることができます。
そして、実際に受験日までにそれらの問題を解けるようになるために「何をしなければならないか」ということを逆算で考えていく方法です。

この方法には次の効果があります。

ゴールに近づいている実感

勉強していると「これって意味あるのか?」と不安になることがあると思います。
しかし、「ゴールを先に見る」とそう考えることを減らすことができます。

ムダを省いてくれる

人間は、よく気分で自分のやることを決めがちです。
しかし、そのやり方はムダが多い場合があります。
ムダを省略するために「1年後はこういう状態になっていたい」という長期的な視野で目標を立てることが効果的です。
1年後のために「今月はこれをする」「来月はこれをする」と逆算思考ですることを決めましょう。

考える時間を削る

考えるという行為は「どう振る舞えばいいかわからないこと」、もしくは「何が正解かわからないこと」に正解を出すための試みであると言えます。
しかし、考えてもムダなことがあります。
既に答えが出ていることについて考えてもいい結果につながりません。
本当に答えを出す必要があるものなのかを疑うことが必要です。
例えば、数学の問題を1時間考えて頭が良くなるわけではありません。
3分考えてわからなければ模範解答を見るように、わからないことは答えを知っている人に聞きましょう。

アウトプットを重視する

勉強しているのに成績が上がらない人は、ただ「見る」だけの勉強をしていることが多いです。
その勉強方法は、ぜんぜん学習効果がありません。
人間がものを覚えるためのインプットとアウトプットの割合は「インプット3割・アウトプット7割」が黄金比です。

頭が良くなる瞬間をたくさんつくる

人間の頭がいちばん良くなるのは「アウトプットしたとき」です。
たとえば、「人に説明する」「人に質問する」ときです。
人に説明するときは、背景や本質を理解していなければできません。
人に質問するときは、自分の知識の不足部分を探した上で、どんな情報があればその穴を埋めることができるかを考えなければなりません。
「人に説明する」「人に質問する」のどちらにも起こることは、インプットした情報の「整理」です。
また、後で人に説明しなければならない、質問しなければならないという意識を持ってインプットすることで、情報の摂取を良くすることができます。
問題を解く場合も同様です。
アウトプットすることは、インプットの質を高める効果があります。

あらゆる勉強を支える土台

自ら問いを立て、答えを探す

目の前のことに「なぜ?」と考えることで頭がよくなります。
物事をそのまま受け入れず、裏の意図や、そこにある背景・前提を知り、現状に至るまでの流れを理解することが大事です。
これこそが「思考する」という行為です。

勉強だけに思考するのではなく、給与システム、年金、税金、保険…世の中に対して好奇心を持ち、「何故なのか」を思考することが重要です。
頭のいい人に騙され搾取されたくなければ、自分も勉強して賢くなるしかありません。
「なぜ?」と考えたときにスマホ等ですぐに調べる習慣を持っておきましょう。

「全体」→「部分」で覚える

「なぜ?」を使うと、記憶力が上がります。
ここでは、「大枠のイメージ」と「個別の特徴」で覚える方法について説明します。
次の画像をみてください。

これは、このブログを運営するpukoのプロフィール画像です。
大枠としては、クマに分類されます。
クマのキャラクターは、世の中にたくさんあります。
その大枠の中で、pukoには「名前がpuko」「本を持っている」という個別の特徴があります。
この少ない情報だけで数あるクマのキャラクターの中でpukoを識別しやすくなります。
(私の中で、本を持っているクマといえば、他にはONE PIECEに登場するバーソロミュー・くま しかいません。puko とバーソロミュー・くま の二大巨頭です。)

そして、流れと個別の特徴を関連づけるのが「なぜ?」という発想です。
たとえば、あなたは「なぜ、このクマは本をもっているのだろう?」という疑問を持ったとします。
そして、そこから背景を知ろうとしたとします。
調べた結果、あなたは「このクマはブログで書籍を紹介しているから本を持っているんだ!」と知ることになります。
そこからの流れで「このブログの名前は何だろう?」という疑問を持ったとします。
そうすると、あなたは「pukoという名前のクマが運営するブログだから pukoblog なんだ!」とすべてがつながっていきます。

このように、ただ pukoblog という名前を覚えようとするよりも物事を関連づけた方が pukoblog という名前を覚えやすくなったことがわかると思います。

※注意
この例は、『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』に掲載された例を参考にしてpukoblogが作成したものです。 『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』に掲載されているものではありません。

記憶力のいい人は、このように「なぜ?」という鎖で物事を関連づけて覚えるテクニックを持っているのです。

本をや文章を早く正確に読む

「なぜ?」は、文章を早く読むときのテクニックとしても使えます。
その方法は、『文章は「最初」「最後」から読む』です。
その理由は、ここに意図が書かれやすいからです。
文章が何を意図して書かれたものなのか知っていれば、読み進める中で生じるはずの「なぜ?」を省略することができます。
あらかじめ知っているかいないかでは、内容の理解度に違いが出ます。
内容の理解が早ければ速読することも可能です。

自分の意見を伝える

「なぜ?」は、そう自分に問いかけることで、自分の意見に客観性を持たせることにも役立ちます。
意見をつくるときに必要な3つの「なぜ?」があります。

  1. 【具体性】何が問題だと考えているのか?
  2. 【客観性】なぜ正しいと言えるか?根拠はあるか?
  3. 【解決策】正しいと仮定して、結局どうするべきなのか?

これらにきちんと答えられる内容を含んだものが「意見」です。

読んだ感想

本書を読み終えて思ったことは、「もっと早く本書に出会いたかった」です。

さらに言えば、高校生の頃に出会って本書の内容を実践したかったです。

・・・そうは言っても時間は戻せないので、建設的に考えて今後の学び直しの中で本書の内容を役立てていきたいと、そう自分に言い聞かせています。

本書に「与えられた情報を鵜呑みにせず、つねに疑う」という内容がありました。
ここで少しだけ違う書籍の紹介をしてしまいますが、先日、AIに関する本をご紹介しました。

これからは「AIをうまく使いこなせるようになった人から飛躍する時代」であり、AIを使いこなすスキルについて書かれたものです。
話題のChatGPTなどのジェネレーティブAIは、情報を捏造し「もっともらしい答え」を提示することがあります。
そのことを知って気をつけることもAIをうまく使いこなすためのスキルの1つです。
しかし、そうは言っても「もっともらしい答え」を疑うのは難しく、つい鵜呑みにしてしまいます。
そのため、本書の内容のとおり、普段から「なぜ?」と情報を検証する習慣を持つことは、頭も良くなるしAIを使いこなすスキル向上にもなるし本当に大切なことだと思いました。

そして、また違う書籍の話になってしまいますが、勉強のルーティン化やタイムスケジュールの作成には、次の内容が役立つと思いますのでリンクを貼らせていただきます。

こんな感じで本を読んでいると「ここに書かれている内容は、あの本にも書いてあった」「この内容は、あの本に書いてあった内容につながるかも」ということがよくあります。
その度に情報に関連性が生まれて内容の記憶が良くなる気がします。
勉強に関連性を活かす方法は、本当に実用的であることがわかります。
本書で紹介されている『「ドラゴン桜」式 ノート術』という内容があります。
関連性のある物事を線でつないだり、テーマ別にまとめたり、何かを理解するためにすごく良いテクニックなので今後使っていきたいと思います。

また、本記事では触れていない「マインドセット」に関する本書の内容は、本書の内容を実践する上で大前提となるものなので、本書を読んでいない方は実際に手に取って読むことをオススメします。

人生は一生勉強だと言われています。
せっかく勉強するなら本書のとおり合理的に、効率良くやりたいですね。

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