【要約】『思い通りに相手を操る心のガードの外し方』洗脳系YouTuberが教えるヤバい話術と心理術

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コミュニケーション・人間関係

イントロダクション

タイトル思い通りに相手を操る心のガードの外し方
発行日2023年7月23日 初版
発行所フォレスト出版
著者Dr.ヒロ
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

洗脳系Youtuberが教えるダークサイドスキルって怪しい魅力がありますね。

思い通りに相手を操ることができるとすれば、本当にすごいことです。

仕事で有利な方向に話を進めたり、めんどうな仕事を回避したりすることができます。
また、その方法を知っておけば詐欺などの自分が不利になることから身を守ることができそうです。

コミュニケーションスキルが大事という話は、どんな分野でも言われていることです。
これについては世の中に本当に多くの本が存在していて、私もこれまでに何冊も読んできました。
今回は少し違った視点で学んでみようと思い、本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • コミュニケーションが上手になりたい人
  • 悪魔的にモテたい人
  • 詐欺などから自分や大切な人を守りたい人
  • 心理学が好きな人
  • 周囲から応援される人になりたい人
  • なりたい自分になるための最初の一歩を踏み出せない人

学べること

本書は、前職がマルチ商法のトップセールスマンの経歴を持つ著者が「心のガード」を外して人生が好転する方法を教えてくれるものです。
心のガードを外す洗脳スキルは、他人だけでなく自分自身にも使えるものです。
詐欺だけでなくビジネスチャンスの拡大や人間関係の構築にも使えます。
ここでは、自分自身に使う方法と効果をメインに着目して私の解釈で簡単にまとめています。
ここで紹介するスキルは、本書の内容の一部をまとめたものです。
日常的に様々なシーンで使いたい場合は、本書の内容をすべて習得するべきです。
そのためには本書を購入して読んでおいた方が良いでしょう。

心のガードとは

心のガードの定義
心のガードとは、警戒心によって作動する心の扉のロック機能です。

警戒心は、無意識に生じるため自分では解除できません。
心のガードが働くと「新しい挑戦をしたい」という思いがあっても心の内側に閉じ込めてしまいます。

心のガードを外せば、人は簡単に動かせる
心のガードは一度でも外せば驚くほど無警戒になります。
最初から疑っていない人以上に信じてしまいます。
「なんでできなかったんだろう?」と不思議なくらいウキウキで始めることができます。
これは最初に警戒したからこそ生じる効果です。

新しい一歩を踏み出そうとしたとき、警戒心を持つことは悪いことではないということですね。

  • 他人の心のガードを外したい場合は、一度あえて疑わせる。
  • 自分の心のガードを外した場合は、必要以上に信頼を抱いてしまうので要注意。

心のガードを外せると、人の人生を良くも悪くも簡単に変えることができます。
自分の人生も例外ではありません。

心のガードの外し方

心のガードを外すということは、人の警戒心を意識的にコントロールすることです。

心のガードを外すコミュニケーションの2大原則

原則1 メラビアンの法則
コミュニケーションでは次の割合で印象が決まります。

  1. 視覚情報55%
  2. 聴覚情報38%
  3. 言語情報 7%

言語情報は、たったの7%です。
コミュニケーションの上達とは、視覚的、聴覚的な表現力が重要です。
言語情報は、コミュニケーションの成果としてはオマケです。

原則2 情報の優先順位
情報は、次の優先順位で伝わりやすくなります。

  1. 誰が言うか
  2. なぜ言うか
  3. どう言うか
  4. 何を言うか

「誰が言うか」が最も重要で、次が「なぜ言うか」です。
優先順位で覚えるのは、この2つだけでOKです。

誰が言うか
視覚情報、聴覚情報が優れている人が言うことは、受け入れられやすいです。
たとえば、見た目という一点が良い印象を与えることで、それ以外の点もプラスに評価されやすいです。
これを「ハロー効果」と言います。

なぜ言うか
「なぜ言うか」ということは、「何を意図してコミュニケーションをとるか」ということです。


安心感とは生物的な本能で感じるもの
人は安心感を感じさせてくれる人に心を開きます。
安心感とは「生存率が上がる」と本能が感じる状態です。
ガリガリインテリメガネより細マッチョスポーツバカの方が女子にモテるのは、そのためです。

ランフォース理論
ランフォースとは、出口を塞いでコントロールするアメフトの技術です。
つまり、相手に進んでほしくない道を塞ぎ、進んで欲しい道に誘導する技です。
会話で使う場合、進んで欲しくない方向にネガティブな内容を口にして同意を促します。
相手が単に会話の流れで同意するだけの軽い感じでも良いです。
それでも、相手は同意を示したからには、好ましくない方向に会話をもっていけなくなります。

また、人は自分で質問をした結果として答えを獲得したほうが、深く納得し安心感を感じます。
例として、何かを説明する際、相手が知りたがるところをあえて説明しないようにします。
そうすることで相手がそこに質問をするように誘導します。
そして、質問がきたら予め準備していた完璧な回答をすることで相手に安心感を抱かせることができます。

自分に使う場合は、自ら問いを立てることで、自らを納得させることで安心感を得られるでしょう。

豆腐メンタルを克服する方法

メンタルを強くする唯一の方法とは、傷つくことです。
筋トレで筋繊維を傷つけることで超回復によって筋肉が強くなる仕組みと同じです。
「鍛えるために傷つける」と「壊すために傷つける」は違います。
今の職場でパワハラを受けているとか、いじめを受けている人は我慢をせずに、その場から逃げてください。

新しい挑戦をして成功することは良い事です。
しかし、失敗に終わったとしてもメンタルが鍛えられます。
どちらにしても良いことがあります。
しかし、行動しなければどちらも得られません。

妄想を操る

心理学において「あらかじめ受けた刺激によってその後の行動に影響を与える現象」をプライミング効果と言います。
たとえば、旅行を計画すると行く前から色々と想像して楽しいですよね。
脳は実際にうれしいことが起こる前から、想像だけで快楽を得られるようにできています。
そして、楽しい想像は未来の行動に影響を及ぼします。

  • 他人にプライミング効果を使う場合は、相手にとって欲しい行動を、妄想させましょう。
  • 自分にプライミング効果を使う場合は、理想の未来を今現実で起きているかのごとくリアルに想像しましょう。

実際の行動はその未来に引き寄せられます。
なるべくリアルに繰り返し妄想することで、それが実現していない現状が逆に不自然だと感じられ、自然と行動に移せるようになります。
想像する上で「絶対に無理だろうな」と思うと、この本音の部分が強く刷り込まれてしまい逆効果なので気をつけてください。

「誰が話すか」を磨く方法

目標を設定する
人のパフォーマンスは才能や努力では決まりません。
才能や努力という評価は、人生のどこを切り取るかで変わります。
人生がうまくいっている時期を切り取れば「才能がある人」「努力した人」という評価になり、
逆に人生がうまくいってない時期を切り取れば「才能がない人」「努力しなかった人」という評価になります。
本当に才能がある人であれば、最初から上手くいっているはずです。
人生がうまくいくために決定的に必要なことは「目標を設定する」ことです。
設定する目標は、大きければ大きいほど、解像度が高ければ高いほど良いです。

目標を語る
目標を叶える人に見られる確実な共通点があります。
それは、すでに目標が叶い始めている前提で語ることです。
「お金を稼ぎたい」人は「今お金を稼いでいる途中」と考えます。
「今お金がない」とは考えません。

目標を語ると応援してくれる人と出会いやすくなります。
本人が目標を達成するために本気になれば、本気で応援してくれます。
そうすると、周りから助けてもらえる機会も増えて、レベルが上がります。

目標を持つ際の注意点
目標を持つ際に世間体を気にしないでください。
何を目指すかは個人の自由なので、カッコつけないでください。

「いつかできたらいい」ではなく、「こうなっていなければおかしい」という気持ちで目指してください。
「そんな簡単に…」という気持ちは潜在意識の抵抗です。
心のガードは外してください。

読んだ感想

本書に書かれていることは、コミュニケーションに心理学を活かす内容の本を読んだことがある人にとっては、既に知っている知識が多いかもしれません。
しかし、とてもわかりやすく実用的に書かれているため、こういう類の本を初めて読む人にはオススメです。
また、こういった知識は日常使いができてなんぼなので、定期的に読んで思い出したいもの。
何度読んでも価値がある内容です。
本書のような本を手元に置いておくと便利ですね。
電子書籍で購入してスマホでいつでも確認できるようにしておくと良いと思います。

私の場合、すっかり忘れていた知識もあって、まったく使えていなかったことに気がつきました。
また、新しい学びもしっかりあったので読んで良かったと思っています。

今回、本書の内容をまとめるにあたっては、他人の心のガードを外すというより、自分の心のガードを外す内容に焦点を置いてみました。
自分の心のガードを外せずに新しい挑戦を思うようにできないという人は、多くいるのではないかと思います。
私もその内のひとりです。
そんな私は、本書の最後の章『第6章 人を動かす影響力を身につける「自分の磨き方」』が一番ためになりました。
私と同じような悩みがある人に、ぜひ読んで欲しいところです。
本書を読んで学んだことを自分の人生を望む方向に導くために使っていきましょう。
悪用は、する側になるのもされる側になるのもご注意ください。