【要約】「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30

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タイトル「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30
発行日2024年9月3日 プリント版第1刷発行
2024年9月3日 電子版発行
発行所ダイヤモンド社
著者木下勝寿
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

私は、人生や仕事のことなど毎日なにかしらで悩んでいます。
悩むって嫌ですよね。私は悩みたくない!
本書は、そんな悩ましい「悩み」をなんとかできる本です。
悩むことのない人生が手に入るなら、それはすごいことです。

絶対、生きやすくなるはず。

そう思い、本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 人間関係や仕事のことで悩んでいる人
  • 失敗がこわくて行動できない人
  • 運がいい人になりたい人

学べること

みなさん、悩んでいませんか?
大丈夫ですか?

本書では、「悩まない人の考え方」について学ぶことができます。
「悩み」をテーマに書かれた本は、僧侶や心理カウンセラー、精神科医によるものばかり。
そんな中で、本書は上場企業の経営者が「悩み」について書いた異例の図書となります。
著者自身が「悩まない人」であり、本書では悩まないための思考アルゴリズムが説明されています。
アルゴリズムどおり一連の手順で思考することで、誰でも「悩まない人」になることができます。

ここでは、本書の内容について、私の解釈で簡単にまとめています。

悩まない人の思考アルゴリズム

悩みは、心のリソースを奪い、ぐるぐる同じことを考えさせるもの。
それは「思考停止」ともいえる状態です。

人生がうまくいっている人は、悩まない人の考え方を身につけています。
彼らはうまくいっているから悩まないのではありません。
悩むことに時間を費やさないから、いつでも物事をうまく進めることができるのです。
悩まない人の考え方は、最もエッセンシャルなスキルです。

悩みを生み出しているのは自分自身

悩む人は、悩みの原因を自分の「外部にある状況」にあると考えます。
「外部にある状況」とは、たとえば人間関係や自分を取り巻く環境です。

しかし、「外部にある状況」だけを見れば、それ自体に善悪の区別はありません。
それらは、世界の中で生まれたニュートラルな出来事に過ぎません。

そのため、「外部にある状況」だけでは悩みは成立しません。
不快な事実と悩みが結びつくことに必然性はないのです。
それでは、悩みを成立させているのは、いったい何なのでしょうか?

悩みを成立させるものの正体は、「自分」。

人は、起きたことを悩みとして受け取った時点から悩み始めます。
つまり、悩みとは、いつも「自分」から生まれているのです。

考え方のクセを「思考アルゴリズム」といいます。
目の前の状況を「悩み」として解釈しなければ、悩みは生まれません。

コントロールできることに焦点を置く

「外部と内部」「出来事と解釈」「事実と感情」。
これらをそれぞれ切り分けることができないと悩みに陥りやすくなります。

悩みやすい人は、不快な出来事が起こったときに「外部・出来事・事実」を変えようとします。
「外部・出来事・事実」を変えようとすると、かなりのエネルギーが必要となります。
そして、多くの場合、不可能です。

悩まない人は、コントロールできないことではなく、コントロールできることに焦点を置きます。
つまり、どのように自分を変えれば悩まずに済むかを考えるのです。
対処法は、大きく2つあります。

  1. 不快な人・環境から距離を取る
  2. 自分の心の内を変える
不快な人・環境から距離を取る

「外部・出来事・事実」は自分でコントロールすることはできません。
そのため、自ら動いて不快な人・環境から距離をとります。
これによって、たいていの悩みは解消します。

しかし、この方法は完璧ではありません。
病気から距離を取ることはできません。
不快な人に追われたり、物理的に不快な場所に縛られ逃れることができない状況もあり得ます。

自分の心の内を変える

悩みは、「内部・解釈・感情」から生まれます。
そして、「内部・解釈・感情」は自分でコントロールすることができます。
不快な事実の8~9割は、自分の受け取り方を変えることで解消することができます。

悩みを生み出すのは常に「自分」です。
そのため、悩まないためには「自分」を変えることが一番効果的です。

悩まない思考の大原則

悩まない人のアルゴリズムには、2つの原則があります。

  • 第一の原則ーー「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」は違う
  • 第二の原則ーー問題は「解決」しなくてもいい

悩みやすい人の思考アルゴリズムでは、「悩み=問題がある」が成り立ってしまいます。
しかし、これは「悩まない人の思考アルゴリズム」においては成り立ちません。

「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」は違う

悩みがちな人は、「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」を区別することができません。

想像してみてください。
あなたは、なんらかのゴールに向かって行動したいと思います。
そのために予測し計画を立てます。
しかし、計画を実行する前に不測の事態が起きてしまいます。
あなたは計画を実行できなくなります。
そのとき、あなたはどのように考えるでしょうか?

問題にぶつかったときに「悩まない人」と「悩みやすい人」の違いが出ます。
悩まない人は、「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」を区別して考えることができます。

「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」を区別するために、それぞれの言葉の定義を明確にしましょう。

思いどおりにいかない状態

予定していたルートではゴールにたどり着けない状態

うまくいかない状態

目指すゴールにたどり着けない状態

「思いどおりにいかない」状態となっても、ゴールにたどり着く別ルートを調べればいいだけ。
「悩まない人」は、「思いどおりにいかなかっただけ」と考えるため悩みません。
しかし、「悩みやすい人」は問題にぶつかり「思いどおりにいかない状態」に傷つきます。
そして、予定していたルートにこだわり、悩み、別ルートを探すことができません。

世の中で起きている「問題」の9割は「思いどおりにいかない」にすぎません。
しかし、多くの人は、思いどおりにいかない状態になると傷つき、あきらめてしまいます。
どうやっても目的を達成できない「うまくいかない状態」は、きわめて稀です。
冷静に「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」を区別すれば、ほとんどの場合で打てる「次の一手」を見つけることができます。

問題は「解決」しなくてもいい

悩まない人は、「思いどおりにいかなかっただけだ」と考えます。
しかし、これは安易なポジティブ思考により問題にフタをすることではありません。
悩まない人は、しかるべきやり方で真摯に問題と向き合います。

問題が起きて、思いどおりにいかなかったときに次の2つを切り分けて対処することが重要です。

「不愉快さ=主観的な感情」
「問題=客観的な事実」

悩みにつながりかねない問題との向き合い方のポイントは、問題そのものを解決しようとしないということです。
悩まない人は、問題にぶつかったとき、すぐさま「解決」とは別の向き合い方を探ります。
問題を「解決」するのではなく「解消」するための対処法を取ります。

問題を解消するためには、リフレーミングという心理学技法を使います。
リフレーミングとは、物事を別の枠組みで捉え直すことをいいます。
つまり、目の前にあるネガティブな事態の意味を変えてしまうのです。

「悩まない人」は、問題を解消するために次の2つのアルゴリズムを併せ持っています。

  1. 問題を問題でなくする思考アルゴリズム
  2. 問題を「具体的な課題」に昇華させる思考アルゴリズム

問題が消えてしまえば、悩みは生まれようがありません。

問題を問題でなくする思考アルゴリズム

問題を解消するアルゴリズムを身につけると、どんどん生きやすくなります。
問題の8割は、このやり方で対処することができます。

問題を「具体的な課題」に昇華させる思考アルゴリズム

世の中には、問題を問題でなくしてスルーできない問題も2割くらいあります。
そのような問題に対しては、「問題」を「課題」に昇華させる対処法を取ります。

「課題」とは、「やるべきこと」がはっきりしている問題のことです。
「やるべきこと」がわからないことが、悩みの一因だったりします。
問題を正しく解釈して「やるべきこと」を見つけましょう。
問題を課題に置き換えることができれば、その瞬間に問題は解消します。

この2つのアルゴリズムを身につければ、どんなことが起こっても軽やかさを失うことなく生きていくことができます。

悩まない人の「失敗」の捉え方

余計なことに悩まないためには「失敗」の捉え方も重要です。
「悩まない人」と「悩みやすい人」は、計画を立てる際の前提が違います。

「悩まない人」の計画の立て方

「たぶん最初は失敗するだろう」

「悩みやすい人」の計画の立て方

「絶対に思いどおりにいかせよう!絶対に失敗を避けよう!」

悩まない人は、計画がコケてもいちいちショックをうけません。
悩みやすい人は、思いどおりにいかなかったときに必要以上に落胆します。

悩まない人になるために欠かせない思考アルゴリズムがあります。

悩まない人の思考アルゴリズム「10回に1回の法則」

人が本気でトライしたとき、最初の9回は必ず失敗する。
最後の10回目で必ず成功する。

9回目まで失敗するのは当たり前と考えれば、思いどおりにいかなくても悩まなくなります。
一発目で成功するのは「天才」だけです。
一発目で失敗し落ち込む人は、自分を「天才」だと公言しているようなもので恥ずかしいです。

どんな物事も、失敗から学ぶことが一番効率がいいです。
失敗をすればするほど成功に近づきます。
成功している人は、たくさん失敗をしています。
だから、できるだけ早く9回失敗しましょう。
どうせ10回目にはうまくいきます。

失敗を積み重ねて成功する経験を繰り返していると、失敗したときにワクワクするようになります。
そうやって失敗を歓迎する回路が構築されていくのです。
「よくないこと」を経験しても、それを「いいことの予兆」と受け取れるようになれば人は悩まなくなります。

読んだ感想

本書で一番の学びとなったのは、感情と思考をきちんと分けることだと思います。
何か不快なことが起きたとき、出来事と感情を分けて、出来事だけを見ると「○○が起こっただけ」と思うことができます。
すると、不快な気持ちがスッと消えて「じゃあ、○○すればいいや」と冷静な行動ができるようになります。
たとえば、私が本書を読みながらバスに乗っていたある日のこと。
バスを降りて、細い道を歩いているとき、先行している人が歩きスマホをはじめました。
歩くのが遅いので追い越したい気分になりましたが、左右にフラフラしているので追い越すこともできません。

邪魔だな…どうしようか?

そのとき、「自分は不快に思っている」と感じ取ることができました。
その瞬間に、私は目の前の出来事だけを切り取ってみました。
そうすると「歩きスマホをしている人がいるだけ」です。
そう思うと不快な気持ちが消えてしまいました。

じゃあ、自分もゆっくり歩けばいいだけ。
別に急いでいるわけじゃないし。

と思うことができたのです。
他にもエレベーターが遅いときは「エレベーターが遅いだけ」という出来事だけを切り取ることで冷静になることができました。

ちなみに「そんな小さなこと」と思う人もいると思います。
私もそう思います。
「小さなイライラ」なんて、特別な思考アルゴリズムがなかったとしても、すぐに忘れてしまいます。
でも、こういった「小さなイライラ」は日常でけっこう感じていることなのかもしれません。
そして、たとえ小さいとしても不快な感情が積み重なるとどうでしょう?
私は「精神衛生的には絶対にいいわけがない」と思っています。
大小関係なく自分の不快な感情が積み重なれば心や身体にどんな形で表面化するかわかりません。
そのため、不快な感情への適切な対処を怠るべきではありません。
それに、小さなことに対処できず大きなことに対処することは不可能でしょう。
日常で「外部と内部」「出来事と解釈」「事実と感情」を切り分けられる思考を習慣付けたいと思います。

本記事で紹介した内容は、本書『「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』の中のとても大事な基礎の部分です。
この記事で紹介した内容だけでも、すごい内容だと思います。
しかし、これだけ知っただけでは、あなたが自分の身に起きた出来事にいざ当てはめて悩みを消そうとしたとき、「え?…どうやって?」となると思います。
実際、この記事の内容を読んで「○○みたいな場合は、使えないじゃん!」などツッコミを入れながら読んだ人もいると思います。
そういった疑問やツッコミにも本書は答えを返してくれることでしょう。
本書には「悩まない最強スキル」が30も記されているのです。

本書の構成は、「出来事に悩まない」「仕事に悩まない」「他者に悩まない」という3つの章に分かれています。
各章それぞれで読者が実践可能になるように役立つことがたくさん書かれています。
そのため、あなたも「悩まない人」になりたいと思うのであれば、本書を読むことをおすすめします。
本書に記された30の最強スキルを身につけて、人生を生きやすいものに変えてみてはいかがでしょうか。

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