【要約】『「うまく相談できない自分」にサヨナラする本』悩みを早く消して幸せに生きる方法

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自己理解・自己啓発

イントロダクション

タイトル「うまく相談できない自分」にサヨナラする本
紙書籍発行日2023年3月14日
電子書籍発行日2023年4月13日
発行所イースト・プレス
著者神戸正博
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

上記リンク先にある出版社からの本書の紹介には、次のように書かれています。

悩みを消したければ、「うまく相談できない自分」を変えるほうがはるかに早く、幸せになれる!

確かに悩むことをゼロにはできないけど、相談上手になって悩んだ矢先に即解決していくことができれば実質ゼロにすることは可能なのかもしれません。

しかし、相談に上手い下手があるとは考えたことがありませんでした。

そういえば、私は相談することが苦手かも

相談上手になれば、苦手を克服することができるかもしれません。
相談上手になって悩み実質ゼロマンになるべく、私は本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 悩みを誰に相談すればいいかわからない人
  • 悩みが深すぎて身動きができなくなっている人
  • 相談してもいつも相手に真剣に聞いてもらえない人
  • 相談することで余計に事態が悪化した経験がある人

学べること

本書は、1万人を救ったカウンセラーである著者が相談上手になる方法を解説するものです。
数多くの悩みに接してきた経験を持つ著者によると、「人の幸せ」と「お金や才能」は直結しないと言います。
人生がうまくいかないと悩む人は、うまく「相談」できないという共通点があるようです。
本書は「相談スキル」が身につく内容ですが、同時に「相談できない自分」にサヨナラする内容でもあります。
「相談できない自分」から「相談上手な自分」に変わることで、人生を前向きに歩むことができるようになります。
ここでは、本書の内容を私の解釈で簡単にまとめています。
本書には著者が受けた相談事例の紹介があり、内容を実践する際の意味や効果をよりイメージしやすい構成になっていて深い理解に繋がります。
相談スキルの重要性に気づき、真の相談上手になりたい場合は、本書を購入して読んでもらうことが必要です。

悩みの正体

悩みとは、「自分の中に解決策がないトラブル」です。
また、解決したいと願う心的エネルギーでもあります。
悩みが深いと立ち止まって動けなくなってしまうことがあります。
それは、溜めたエネルギーをどこにぶつけたらいいかわからない状態にあるからです。

相談の効果

相談とは、心的エネルギーをうまく動的エネルギーに変えるためのものです。
うまく相談を行うことができれば、効率よく心的エネルギーを動的エネルギーに転換することができます。
質の高い相談は、悩みによって生まれたエネルギーを「情熱」「やる気」「モチベーション」へと変化させることができます。

悩みの種類と構造

悩みの種類
悩みは、次の2種類に大別されます。

  • 解決策がある悩み(浅い悩み)⇒「瞬間的な悩み」
  • 解決策がない悩み(深い悩み)⇒「長期的な悩み」

悩みを抱えたときの対処法は、この2種類に対応する2パターンのみです。
浅い悩みも放置すれば積み重なり長期的な深い悩みになります。

悩みの構造
相談の適切な準備のためには悩みの構造を知る必要があります。
悩みとは、次の2つの軸によって4つの領域に分類されます。

軸① その人にとっての主観的な解決の難しさ(主観的困難度)
軸② その人のパーソナリティ領域にどれだけ関わる問題か(自己関連度)

『第2章 相談までに必要なプロセスを完成させなさい どうしたら悩みは解決するのか?』より

軸①の主観的困難度とは、「悩みを解決するのがどれだけ難しいと本人が感じているか」です。
軸②の自己関連度とは、「悩みがどれだけ自分に関連しているか」です。

この4つの領域を表したのが「悩みマトリックス」です。

①の領域:主観的困難度(高い) × 自己関連度(高い)
②の領域:主観的困難度(高い) × 自己関連度(低い)
③の領域:主観的困難度(低い) × 自己関連度(高い)
④の領域:主観的困難度(低い) × 自己関連度(低い)


『第2章 相談までに必要なプロセスを完成させなさい どうしたら悩みは解決するのか?』より

4つの領域は、それぞれ相談のしやすさ、相談のコツ、相談を成功させるための準備の特徴などが少しずつ異なります。

相談リスク

相談リスクとは、「相談することによってむしろ不利益を受けるリスク」です。
相談リスクは、大きく分けて次の2種類があります。

①傷つきリスク
②社会的信用低下リスク

『第2章 相談までに必要なプロセスを完成させなさい どうしたら悩みは解決するのか?』より

傷つきリスク
相談した人から自身の内面や価値観などを傷つけられるリスクです。

社会的信用低下リスク
秘密にしたいプライベートな内容等が他人に知られることで社会的信用が低下するリスクです。

この2つのリスクがどれだけあるのかをきちんと把握するように心がけましょう。
相談することのメリットとデメリットを天秤にかけて、メリットの方が大きくなければ相談する意味がありません。

最適な相談相手を見つけ出す5つのステップ

瞬間的な悩みの場合、長期的な悩みになる前に解決しておくことが肝心です。
瞬間的な悩みを即解決するためには「相談者の選定」が最も大事です。
長期的な悩みの場合も大事ですが、瞬間的な悩みの場合、まったく比較にならないほど重要です。

ステップ1悩みが発生したら、すぐに相談せずに立ち止まる
悩みの内容を整理せずに人に投げるやり方はいちばん人に嫌われる相談の仕方です。

ステップ2】いま何を悩んでいるのかを文字にして確認する
頭で確認しようとせず文字にして悩みの「外在化(見える化)」しましょう。

ステップ3】外在化した悩みを「分類」する
客観視した悩みが「悩みマトリックス」のどの領域にあるかを分類しましょう。

ステップ4】分類した領域に適した人をイメージする
相談に適した人材は「悩みマトリックス」の領域によって異なります。

②の領域の場合
その課題に詳しい「専門家」を相談相手として選ぶと良いでしょう。
自己関連度が低い分、友人などに相談する悩みではありません。

③の領域の場合
「職場の上司」など、ある程度の権限や裁量を持っている人を相談相手として選ぶと良いでしょう。
厳しい意見を言われるかもしれませんが、しっかりアドバイスしてくれる人の方が解決に結びつきやすくメリットが大きいです。

④の領域の場合
相談メリットに対して相談リスクが相対的に最も高くなるため、「傷つかないことを優先」で考えると良いです。
共感して話を聞いてくれやすい「友人」から選ぶと良いでしょう。

①の領域の場合
まず「確実に味方になる」存在が必要です。
味方を得ることによって前向きに一歩を踏み出せるようになります。
経験あるカウンセラーであれば、さまざまな人脈を持っていますので、話を聞いて問題を整理した上で専門家につなげてくれます。
専門家は、悩みを聞くプロではありません。
自分で専門家を探して何の紹介もなく相談に行くと、心の傷を抉られて立ち直れなくなる場合があります。
カウンセラーを経由すると対応も良く相談に乗ってくれやすくなります。

ステップ5】悩みを最初に伝え、「負の感情」の共有を優先しない
相談相手がイメージできたら、あとは実際に相談するのみです。
その際に意識するのは悩んでる事柄を先に伝えて、「負の感情」の共有を決して優先してはいけません。
相談者として選んだ専門家や職場の上司は、「解決策」を持っている相手として適切ですが、感情を受け止めることに最適ということではありません。

深い悩みを解決する6つのステップ

【ステップ1】付箋に悩みを3つ書く
悩みの内容を明確化するための最初のステップです。
同じ色、大きさの付箋を3枚用意してください。
付箋1枚につき悩みのおおまかな内容を30文字以内で1つずつ書いてください。
誰との関係における悩みかわかるように書きましょう。

【ステップ2】マップに書く
A4サイズの無地のノートを用意してください。
そして、見開きにして「悩みマトリックス」を描きます。
線は。太く濃い黒色のペンを使ってください。

【ステップ3】悩みの付箋を解決困難度と自己関連度のどの位置なのか貼る
1枚ずつ「悩みマトリックス」の領域を決めましょう。
そして、1点に定めて貼ってください。
微調整して、しっくりくる位置になるまで繰り返しましょう。

【ステップ4】悩みの外在化(見える化)
誰が見ても理解できるように悩みを見える化します。
体験、環境、感情のそれぞれについて書いてみましょう。
文字化することによって「悩みを小さく感じるようになる」という効果もあります。

体験の書き方
問題が生じた出発点から「時系列」を意識して描いていきましょう。
次に「この状態が続くとどうなるのか」などの「予測される体験」についても書いていきます。

環境の書き方
次のことを意識して書いていきます。
①誰がいるのか(代表的な何人か)
②どんな時に悩むのか?(悩みが発生する場所や状況とは?)(5つ以内に絞る)

感情の書き方
悩みが発生している時の感じている感情を書き出してください。
そして、最後に1番当てはまる感情を一つ選んで丸をつけましょう。
ただ「苦しい」ではなく「すごく苦しい」といったように適度を加えるとより客観視できます。

これらを行うと相談時間を7割削減できます。
専門家やカウンセラーの相談は無料ではありません。
お金も時間も節約でき、早く解決できるように「準備の精度」を整えてから相談に行くようにしましょう。

【ステップ5】相談者を決めて予約する
自己関連度が高く、どう解決していいかわからない場合はカウンセラーを探して相談の予約をするのがいいでしょう。
カウンセラーを探す方法は、ネットで検索することが多いと思います。
カウンセラーを選ぶ基準は、サイトを見て緊張しそうなところは選ばないようにしましょう。
料金については1回1万円以下のところを探してみると良いと思います。
料金とカウンセラーの質は比例しません。

【ステップ6】当日は30分前に現地へ行っておく
カウンセリング前に、これまでのワークの内容を必ず読み返しておきましょう。
心の準備ができ、説明もスムーズにできるようになります。
最近はオンラインでのカウンセリングも増えています。
「集中できる環境」で行うようにしましょう。


1から6のステップは「今から赤の他人に自分のことを話す」というマインドセットにもなっています。
たとえ、ステップ6まで実行して相談がうまくいかなかったとしてもワーク前と状況は変わっているはずです。

読んだ感想

私が自分で相談が苦手と感じる理由は「相談リスク」があるためです。
相談リスクを考えると、内容によっては人を相手にするのは難しいことがあると思います。
私は、人に相談することに躊躇う内容であれば、ChatGPTなどのAIに相談してみる方法も良いと思います。
AIに相談する場合もやはり人に相談するときと同様、理解しやすい言葉で内容を伝える必要があります。
その際も本書の内容は良いプロンプトを作成することに役立つと思います。
ただし、個人情報等の学習されたら困ることは入力しないように気をつけてください。

また、本書を読むことで「深刻な悩み」の相談相手として、カウンセラーという選択肢があることを本当の意味で知ることができたと思っています。

カウンセラーという職業の存在は知っているのに、いざ悩んだときにカウンセラーに相談するという選択肢が浮かんでこないのは私だけでしょうか。

なんとなく、カウンセラーに相談に行くのは精神的に追い込まれた先にある最後の砦のようなイメージを持っていました。
悩んでいる時間は本当に苦しく時間も気分も損をします。
時間が経過しすぎると悩みはより深刻化していきます。
もっと早く相談に行っていれば解決できた事が深刻化し過ぎて、カウンセラーの力を借りてもどうにもならない事態に発展してしまうということもあるかもしれません。
解決を望んで長く苦しんだ挙句、その解決の機会を失っては元も子もありません。
もう少し気軽にカウンセラーという存在を頼って良いんだと思えたことは良かったと思います。
もし、カウンセラーに相談に行くときは、本書のとおりしっかり準備して行くことにします。

本書には、本記事では触れていない「そもそも悩まない人」になるための生活習慣についても記載されています。
普段から悩まずに済む習慣を身につけておけば、悩みに心身をとらわれることなく限りある自分の人生をより有意義に過ごすことができるはずです。

悩みというものは、ほとんどの人が抱えるものです。
そのため、多くの人に本書を読んで欲しいと思います。
本書の内容を実践し、みんなが悩みの少ない人生を過ごしていけるといいですね。

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