【要約】『生きのびるための事務』将来が見えず迷っている人の必読書。夢を現実にするたった一つの技術

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タイトル生きのびるための事務
発行日2024年5月16日
発行所マガジンハウス
著者 坂口 恭平(原著)、道草 晴子(絵)
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

「事務」と聞くと、地味なデスクワークを想像してしまいます。
正直、「事務」ができたからといって、現代社会をサバイブするための力があるとは思えません。
しかし、「事務」にそんな力があるとすれば、どんな理由?
上記の紹介リンクを見ると、「夢を現実にするたった一つの技術」とあります。

「事務」にそんな力が?気になってきた!

そう思い、本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 自分に自信がない人
  • やりたいことが続かない人
  • 将来が見えず迷っている人
  • 就職して誰かに雇われて働きたくない人
  • 実現させたい夢があるけど方法がわからない人

学べること

本書では、「事務」について学ぶことができます。
「事務」と聞くと、会社で書類作成やデータ入力を行っている姿を思い浮かべますが、そういうことではありません。
本書の「事務」とは、「小さい頃から本心でやりたいと思っていることを実現する方法」をいいます。
ここでは、本書の内容の一部について、私の解釈で簡単にまとめています。

「事務」の仕事で重要なこと

「事務」とは、ふわっとした「将来の夢」を数字や文字に置き換えて実現可能な計画として見える形にする技術です。

「事務」の仕事で重要なことは、主に次の2つです。

  • お金の管理
  • スケジュール管理

「事務」の職務は、まずは「量を知る」、それから「量を整える」を行っていくことです。

それは、まさに「事務」の仕事のイメージですね。

「お金」も「スケジュール」もまずは目に見えるようにしないと見えてきません。

お金の管理

まずは、「お金の管理」から始めていきます。
次の作業を行いましょう。

  1. 1ヶ月の支出を書き出す。
  2. 削れる支出は削る。

1ヶ月に使っているお金を紙に書き出していきます。
家賃、光熱費、ケータイ代、食費、保険料・・・などを書いていきましょう。
家計簿のように細かくやる必要はありません。

自分が何にどれくらいお金を使っているのかわかったら、次は削れるものがないか考えましょう。
削れるものを削ったら、1ヶ月にいくらお金があれば生活できるかがわかります。
たとえば、1ヶ月の8万円があれば生活できることがわかったのであれば、日給1万円の仕事を8日やりましょう。
そうすれば、残りの時間は好きなことに打ち込めます。

スケジュール管理① ――「現在の現実」を知る

ノートを用意してください。
これからタイムスリップします。
タイムマシーンは、ノートです。

次の作業を行います。

  1. ノートを開く
  2. 日付を書く
  3. ノートいっぱいに正円を描く
  4. 24時間遡り、円の中に1日の時間の使い方を記入する
  5. 円の下に所持金を書く

ノートに1日の時間の使い方を書いてみましょう。
何時に起きて、何時に寝たでしょうか?
起きてる時間、何をして、それに何時間つかっていたでしょうか?
この作業で「現在の現実」を知ることができます。

スケジュール管理② ――「将来の現実」を知る

まずは10年後の未来に行きます。
次の作業を行います。

  1. ノートを開く
  2. 10年後の日付を書く
  3. ノートいっぱいに正円を描く
  4. 円の中に10年後の1日の使い方を記入する

10年後、どんな時間の使い方をしていたいかを考えます。
何時に起きて、何時に寝たいでしょうか?
起きてる時間、何をして、それに何時間つかいたいでしょうか?
基本は全部気持ちいいと感じることだけにしてください。

この作業により「将来の夢」が「将来の現実」となりはっきり見えてきます。
夢を見るためには、まず現実が見えている必要があります。

10年後のあなたの年収

次の作業を行います。

10年後に欲しい年収を考える

「10年後のあなたの年収」は、いくら欲しいでしょうか?
まずは細かいことは考えずに直観で答えてください。

「10年後のあなたの年収」が決まったら、次の作業を行います。

「好きなこと」でどうやって稼いでいるかをイメージする

あなたがノートに描いた「10年後の将来の現実」で、その金額を稼げていればいいのです。
たとえば、何かを作って売るのなら、どれだけの量を売る必要があるのか。
そのためには、どんな成長をしなければならないか。
計算してみましょう。
そうすることで、「将来の現実」がより具体的になっていきます。

「10年後の将来の現実」へ陸続きの現実を作る

上記の作業で「10年後の将来の現実」がはっきりしました。
目的地がわからなかった以前に比べて目的地が定まったのだから怖くないはずです。
目的地が定まったのなら、あとは「現在の現実」からそこに向かうだけです。
「将来の現実」が「現在の現実」にしっかり根付けば「将来の夢」に向かっていけます。
大袈裟に考えず、できることだけやるようにしましょう。

「事務」の世界には失敗がない

でも、もし「失敗」したらと思うと、実践する「自信」がないです。

「失敗」とは、何がどうなったら「失敗」なのでしょうか?
他人は、抽象的に「失敗」と「評価」を下します。
そんな無責任な「評価」は無視してください。

実践して、あなたが上手くいかなかったとしても、あなたの技術のせいではありません。
あなたではなく、あなたが設定した「事務」の方法が間違っているだけです。
自分の「事務」を徹底的に批判しましょう。
そして、上手くいったときは、あなたの「事務」を徹底的に褒めましょう。

  1. 人から何と言われようと、継続することが重要
  2. ダメな時も良い時も、自分の「事務」を評価する

また、「自信」なんて必要ありません。
本当に「好き」なことは、自信なんかなくても続きます。
好きは自信を凌駕するのです。

はじめは「何かを作ろう」と考えなくて良いです。
ただ「好き」なことを楽しんでやりましょう。

「事務」の世界で確認することは、次の1つだけです。

継続していきたいことが本当に「好き」かどうか

だから、「事務」の世界には失敗がないのです。

事務の世界で必要な「才能」は、毎日続けること

でも、好きなことでも「才能」がなかった、食べていくことは難しいですよね?

上手くいく人と上手くいかない人の違いは、「才能」ではありません。
違うのは「才能」ではなく「やり方」です。
上手くいかない人は、上手くいくはずがない「やり方」をしています。
上手くいく人は、上手くいくやり方しかしません。

事務の世界で必要な「才能」とは、次の1つだけです。

いつまでも楽しく好きなことを続ける「才能」

世間の言う「才能」は必要ありません。
私たちが考える「才能」は、毎日続ける「やり方」でねつ造できます。

「評価」を作り出す方法

「評価」されることを目的にする「やり方」は、間違いです。
「評価」されないと続けるのが嫌になってしまうからです。

・・・とはいえ、食べていくためには「評価」が必要になります。
「評価」を作り出す方法は、次のように行います。

  1. 「評価」される必要があるものを定める
  2. 先人の道を見つける

まずは「評価」される必要があるものを定めましょう。
誰に「評価」して欲しいですか?
その人に見てもらうために何を作りますか?
作ったものを「評価」される方法を知っていますか?

あなたが「評価」されるための道は、新しく探す必要はないのです。
既に「評価」されている誰かが通った道があるはずです。
調べてみましょう。
そして、同じ道を辿りましょう。
人から「評価」されれば仕事も生まれるはずです。
あとは、実践していくだけです。

ここまでの作業で、事務の力を使って必ず上手くいく「方法」を組み立てることができました。
これから、必ず上手くいく「方法」を試していきましょう。
必ず上手くいく「方法」でやるのだから、どうせ最後には上手くいきます。
タイムマシンで「現在の現実」に戻り、「10年後の将来の現実」に向かって歩き出しましょう。

忘れないでください。
合言葉は、「どうせ最後は上手くいく!」

読んだ感想

「事務」と聞いて、地味な先入観からページをめくったのですが、全然そんなことありません。
最初から最後まで漫画で読みやすく、絵柄もクセになる。
説明もわかりやすいしテンポもいい。
飽きがこないしページ数も多くないので一気に読めました。
そして、内容は凄かった。

これは絶対みんな知った方がいい内容です。

ストーリーのはじまりは、大学を卒業後、就職という道を選ばなかった主人公(著者)。
やってみたいことのイメージは頭にはあるけれど、具体的にどうすればいいかわからない。
そんな状態のとき、主人公は事務員のジムと出会います。
ジムは、主人公に言います。
「イメージできることは全て現実になるんだよ。」

私もこのストーリーを読みながら、考えてみました。
すると、「こんなことできたらいいな」とふわっと思っていたことが、現実味を帯びてきました。
だんだん「あれ?できるんじゃない?」に変わっていきます。
私でもなったのだから、たぶんみんなそうなります。

この内容を本にしてくれたのホントすごい!
学校で教えるべき。

ポイントは、評価を気にし過ぎないことだと思います。
「これで食べていけるのか?」から考えはじめると、身動きできなくなります。
きっと、多くの人が頭の中のイメージを具体化できないのは、このせいなのではないでしょうか。

本書の内容は、老子の思想の「無為自然」にもつながると思います。
いえ、すみません。よく知らずテキトーなことを言いましたが、そう感じました。
何でも好きでやっている人の方がどんどん伸びていきますよね。
嫌な仕事を嫌々やるより凄いことができるのは当然です。

ただ、これは自分がやらない言い訳でもあるのですが、色々なしがらみがあって行動を制限せざるを得ないという人もいると思います。
年齢を重ねていくと、家族がいたり、なかなか自分一人で決められないことが増えていきます(リアルにお金のことだと特に)。
体力的にもきつくなっていくかもしれません。

「やらない理由探し」になっていて本当にダメだとは思いますが…

しかし、しかしですよ?
年齢を理由にしていますが、これからの自分の人生で一番若い時は今なんです。
「何歳からでも好きなことをはじめられる」というのは、実際のところそうだと思います。
しかし、それはその人に無視できない環境や状況が無ければという話です。
とにかく、何を言いたいのかというと「はじめるなら早い方がいい」ということです。

要するに私は、この本を1秒でも早く読んでいただくことを強くオススメしたいわけです。

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