【要約】『超コミュ力』口下手でも、人見知りでも大丈夫!コミュ力お化けがしている「ちょっとしたコツ」

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コミュニケーション・人間関係

イントロダクション

タイトル超コミュ力
発行日2023年10月20日
発行所すばる舎
著者田村 淳
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

本書のタイトルは、「超コミュ力」。
トーク番組等で活躍しているコミュ力お化けのイメージが強い田村淳さんが書かれた本ということで、説得力がすごそうです。
しかも「好きな人だけに好かれるコミュニケーションの教科書」という内容について、誰にでも好かれようとするものじゃないところに好感が持てます。
「口下手でも、人見知りでも、大丈夫!」というのも、安心して読めそうです。

これは、口下手であり、人見知りである自分にぴったりな内容ではないでしょうか。

そう思い、本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 簡単に人間関係を良くしたい人
  • コミュニケーションが苦手な人
  • コミュ力お化けの技術を学びたい人

学べること

本書には、「田村淳流 コミュ力を高め好かれるコツ」として超コミュ力を身につける方法が35も書かれています。
その方法のすべてが、知れば即実践できる内容です。
それであって確かな効果を期待できるものです。
本記事では、本書の内容である『「コミュ力お化け」がやっている6つのアクション』について私の解釈で簡単にまとめています。

コミュニケーションが苦手な人は、ただ知らないだけ

コミュニケーション能力が非常に高い人を「コミュ力お化け」と言います。
コミュ力お化けは、どんな相手とも上手に会話することができます。
周囲を明るい気持ちにさせることができ、信頼されることができます。

「コミュ力」は、コミュニケーション能力の略です。

そんなコミュ力お化けを見ると、多くの人はこう思います。

「あの人は人を惹きつける天性のコミュ力がある」

しかし、コミュ力は才能ではありません。

コミュ力とは、技術です。

技術は、誰でも習得することができるものです。

実は、コミュ力お化けは特別なことをやっているわけではありません。
やっているのは、「ちょっとしたコツ」だけです。
「ちょっとしたコツ」とは、相手に寄り添い、コミュニケーションの基本を徹底的にやることです。

コミュニケーションが苦手な人は、この「ちょっとしたコツ」を知らないだけで損をしています。
この「ちょっとしたコツ」は、口下手な人も、人見知りの人も簡単に実践できる内容です。

いまから好かれる自分をつくっていきましょう。

「コミュ力=話す力」は勘違い

コミュ力UPのために話し方講座に通う人は多いです。
その多くの人が「上手に話せないと、人と良いコミュニケーションが取れない」と思っています。
しかし、それはコミュニケーションというものに対して勘違いをしています。
「話す力」は、コミュ力の必須アイテムではありません。

コミュニケーションの本質は、「人と心を通じ合わせること」です。

単に情報を伝えることではありません。
話し方が不器用でも、相手の心を掴み、心を動かすことはできます。

もちろん、話し上手であることは良いことです。
しかし、コミュニケーションにおいて重要なことは、「話す力」よりも「聞く力」。

本当のコミュ力とは、「聞く力」なんです。

コミュ力を決めるのは、「自分ではなく相手のことを第一に考えることができるかどうか」です。
つまり、「聞く力」とは「相手に気持ちよく話させる力」と言えます。

相手に対して気持ちよく質問し、気持ちよくリアクションし、気持ちよく話させる。
それが、本書が伝える「超コミュ力」です。

「コミュ力お化け」がやっている6つのアクション

「コミュ力お化け」たちが会話中にしていることには、いくつかの共通ポイントがあります。

それは、超コミュ力のために行う次の6つのアクションです。

  • 相手を安心させる笑顔をつくる
  • TPOに合わせた表情を使い分ける
  • 上手にうなずく
  • 肯定から話を始める
  • マウントを取らない
  • 相手が話しやすくなる質問をする

この6つを意識して身につけるだけで、簡単に超コミュ力を手に入れることができます。

相手を安心させる笑顔をつくる

表情はトレーニングで変えられる
笑顔の人を見て、気分を害する人はいないでしょう。

「笑顔」は、超コミュ力を手に入れるための必須条件です。

日本人は、照れ屋で感情を表に出すことが苦手で表情筋を使い慣れていない人が多いです。
感情をうまく表に出せないことは、それだけで損をしている可能性があります。

あなたは、笑顔を上手につくることができますか?

鏡を見ながら、思いっきり口角を上げて30秒間キープしてください。
ほっぺが痛くなる人は、日頃の笑顔不足。
笑顔をつくる訓練をしましょう。

自然な笑顔をつくれるようになるには、継続した訓練が必要です。
毎日鏡を見て表情チェックを行うことを習慣にしてください。

笑顔のコントロールをする
笑顔は、シチュエーションに合わせて調整することが重要です。
自然な笑顔をつくれるようになったと感じたら、笑顔レベルのコントロールを練習しましょう。

練習方法は、鏡を見て「100%の笑顔」をつくって把握します。
それから「20%の笑顔は?」「10%の笑顔は?」と笑顔レベルを調整していきます。

シュチュエーションに合わせた笑顔をつくれるようになると、コミュ力は大きく向上します。
これは、次の「TPOに合わせた表情を使い分ける」ということにつながります。

TPOに合わせた表情を使い分ける

表情は、言葉以上にものを言う
表情は、ノンバーバル(非言語)コミュニケーションのひとつとしてコミュ力の大切な要素です。
TPOにふさわしい表情をつくれるように練習しましょう。

相手の話にふさわしい表情を練習する
いくら笑顔が大切だとはいえ、誰かが説教してくれているときにニヤニヤするのはふさわしくないですよね。
こんなとき、反省していることを示したいなら「唇を噛み締める」などが良いでしょう。
シュチュエーションに合わせて表情を使い分けることが重要です。

相手の感情に寄り添う
心理学の専門用語でミラーリングという言葉があります。

ミラーリングとは、相手の動きや行動、言葉などを鏡のように真似ることで、相手に好意や親近感を抱かせる心理テクニックです。

「聞く力」で重要なのは、「相手と同じ表情をする」ということです。

しかし、これは「相手の感情に寄り添う」というコミュニケーションの基本。
コミュ力お化けは、これのさらに上をやります。

それは、「相手の感情より上の表情をする」ということです。

たとえば、相手が喜んでいるときは、さらなる笑顔をつくります。

TPOに応じて、表情も上手な伝達手段にできれば、あなたもコミュ力お化けの仲間入りです。

上手にうなずく

人に好かれる最高のアクション
相手の話を聞ける人は、好かれます。
そのためにコミュ力お化けが使う最大の武器と言っていいもの、それは「うなずき」です。
「うなずき」は、人に好かれる最高のアクションなんです。
しかし、「ただ首を縦に振ればいい」というわけではありません。
これから「うなずき」について、2つ重要なことを説明します。

うなずきのポイントは「句読点」
1つ目に重要なことは、「相手の話の句読点でうなずきを入れる」です。
相手の話で句読点が入るタイミングで「うんうん」「なるほど」「そうなんですね」と合いの手をいれましょう。

うなずきの種類を使い分ける
2つ目に重要なことは、「うなずきの種類を使い分ける」です。
「声を出すうなずき」「声を出さないうなずき」「深いうなずき」などさまざまな種類があります。
また、うなずきの角度や回数を組み合わせれば、数多くのバリエーションができます。
これらバリエーションによって「うなずきに強弱をつける」ことができます。
使い分けて「もっとあなたの話を聞きたい」という気持ちを積極的に表現しましょう。

特に効果を発揮するのは、相手のとっておきの「キラーワード」に合わせた「深さを意識したうなずき」です。
話の中のキラーワードを見抜けるかどうかが、聞き手にとっての最大の腕の見せ所です。


うなずきは、相手に「この人はしっかりと話を聞いてくれているんだな」と安心感を与えることができます。
この安心感によって相手が心を開き、本当に伝えたいことを引き出せることもあります。

肯定から話を始める

コミュ力お化けは、「どうやって会話をポジティブなものにしていくか」を常に考えています。
そのため、相手が誰であっても意見を出してくれたときは必ず肯定から入ります。
そして、相手の話を利用して、さらに話を広げていくのです。

その入り口が「いいね!」という言葉です。

共感と承認は、誰もが心の底から欲しがっているものです。
これを満たしてあげると相手は心を開いてくれます。

マウントを取らない

コミュ力が低い人は、例外なく相手の話を取ったり、自分の話ばかりします。
無意識のうちに会話でマウントを取ってしまうのです。

相手の話を取らない、遮らない
たとえば、相手の話の内容が、既に自分が知っていたり、専門知識を有している場合。
「その話、もっと深くいうなら……」とマウントを取りがちになります。
人は、どうしても自分の話をかぶせたくなります。

しかし、コミュ力お化けは違います。
コミュ力お化けは、「あえて知らないフリ」をします。
しかも、自分の知識を使って相手が話しやすくなる質問をします。

また、会話の途中で話を遮ってしまう人は少なくありません。
せっかく相手が気持ちよく話してくれているのに、それを邪魔するのは本末転倒です。

会話は、自分が話すのではなく、相手に話させるものだと胸に刻んでおきましょう。

相手が話しやすくなる質問をする

「初対面で何を話していいかわからない」という悩み
あなたは「初対面の人と何を話していいかわからない」という悩みを持っていませんか?
本書に興味を持ち、この記事を見ている人は、この悩みを持っている人が多いと思います。

本書を手にした私は、初対面の人と話すのがすごく苦手。

そんな悩みを解決してくれるのが「質問者になると決める」です。
質問者になるということは、有利な立場に立つことができるんです。
相手の夢ややりたいことを聞いて<欲望のデータ>を取ることから始めましょう。

「あなたのやってみたいことはなんですか?」

そう聞くことによって、「この人と合う・合わない」をジャッジする側になれるのです。
質問者になったあなたはコミュニケーションで負けることはないでしょう。
それは、後出しジャンケンと同じ理屈です。
ここで重要なのは、「相手が話しやすい質問をする」ということ。
そのために必要な「質問力」について説明します。

質問力を磨く
「質問力」とは、相手の話を大きく広げていく力です。
「あなたのやってみたいことはなんですか?」
たとえば、この質問に対して答えてくれたら次にすべき質問はどうしたらいいでしょうか。
その質問を考えるコツは、5W1Hです。

5W1Hとは、英語の疑問詞であるWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字をとった言葉です。

この5W1Hの中でも、ダントツで相手との距離を縮めることができるのが「Why(なぜ)」です。

「なぜ○○○○をしたいと思ったんですか?」
「なぜ○○○○を好きになったんですか?きっかけはありましたか?」
「なぜいま、○○○○していないのですか?」

このように「Why(なぜ)」は、様々な質問に派生させ無限に話題を深掘りしていくことができます。

人に質問するときに大切な4つのこと

1.自己開示をする
一方的に質問をしていると相手に不信感を与えてしまうかもしれません。
相手に安心して答えてもらうためには、まずあなたから自己開示することが効果的です。

2.質問のハードルを下げる
相手が質問の回答に頭を抱えてしまったらハードルを下げましょう。
「だいそれたことじゃなくていいよ」等と言ってあげて、答えやすい雰囲気をつくってあげましょう。

3.必ず共感を入れる
相手が答えてくれたら、いったん相手の答えを受け止めて共感を示しましょう。
ノーリアクションのまま一方的に質問をしては尋問のようになってしまいます。

4.わからないところは「ちゃんと聞く」
会話中、どんなに盛り上がっていても、「わからないことはわからない」と、素直に質問しましょう。
「わからないままで終わらせない」のは、相手への最低限の礼儀です。

読んだ感想

本書の「はじめに」の最初の1行には、こう書かれています。

「コミュニケーションが苦手」は単なる誤解です。

『「超コミュ力」 はじめに』より引用

この言葉を見たときに私が思ったことは、何かというと、

違うんです。誤解じゃないんです。
本当に人と話すのが苦手で、それは誤解ではないんです。

本書に出会う前から、いろいろコミュニケーションの本とか、話し方の本とか読みました。
口下手でも、人見知りでも大丈夫と書かれた本もありました。
しかし、内容を読むと真正のコミュ障にとっては、実践のハードルが高い内容だったり。

「ほら、簡単でしょ?」と言われても、

・・・いや、簡単じゃないが?

と思ってきました。

だけど、本書は違います。
本書を読んでいくと、まずコミュニケーションに対する考え方が変わってきます。

え?そんな簡単なことでいいんですか?

本書を読み終えて、内容を表現すると次のような感じです。

  • 知っていたようで知らなかったコミュニケーションの基礎の話。
  • 基礎的なことだけど、それが超重要であることに気づかされた目から鱗の内容。
  • 基礎をとことん突き詰めて昇華させた先にあるのが、コミュ力お化け。

芸能界で活躍する著者が書く内容であるので、説得力がある内容です。
最初から最後まで「これならできそうだし効果がありそう」という感想を抱きながら読めるので不安なく読み進めることができます。
普通なら真正のコミュ障にとっては「いや、これは無理じゃない?」と思う内容が1つくらい含まれている気がするのですが、本書には無いのがすごいです。

本書の内容は、著者が持つコミュ力を分解して書かれている記載があります。
すっきり簡潔にわかりやすくまとめてあるので、著者は自己分析がすごく上手なんだなと感じました。
本書の内容が簡単に書かれていることには理由があって、それは「おわりに」で明かされます。
その理由が最後に書かれていることによって、本書の内容の確かさをより感じることができます。

本書の内容で特におすすめなのは、『田村淳式「SNS」』。
子どもから大人まで、誰でも簡単に実践できるのに超効果がありそうな内容です。

これを知るだけでも本書を読む価値があると思います。

本記事の内容は、本書の内容を要約したものですが、35ある「田村淳流 コミュ力を高め好かれるコツ」の一部に過ぎません。
本書を読んで、すべての内容を実践できれば、あなたもコミュ力お化けになれるかもしれません。