【要約】『ビジネスメソッドとしての「弱さ」の戦略』内向型の特徴を「強さ」に変える方法

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イントロダクション

タイトルビジネスメソッドとしての「弱さ」の戦略
思い込みの壁を乗り越え、「できる内向型」になる28のメソッド
発行日2024年4月5日 初版第1刷発行
発行所ソシム
著者宮松 大輔
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

このブログは、「内向的な人のための読書ガイド」というコンセプトで運営しています。
久々にダイレクトに内向的な人のためのタイトルだったので読んで見ようと思いました。
上記リンクの本書の紹介ページによれば、ビル・ゲイツ、ザッカーバーグ、イーロン・マスク、ウォーレン・バフェットなど世界を牽引している有名人は内向的な人間のようです。

内向型には、実は秘められた力があるのでは?

そう思い、本書を手にすることにしました。

オススメしたい人

  • 内向型の性格にコンプレックスを抱いている人
  • できる内向型になりたい人。
  • 優柔不断でなかなか決断を下せず悩んでいる人
  • 会話でのコミュニケーションが苦手な人
  • プレッシャーやストレスから解放されたい内向型の人
  • 周囲に内向型の人がいて理解したいと思っている人

学べること

内向型であることは、社会的弱者のイメージが未だ根強くあります。
しかし、世界的に成功している超一流たちには多くの内向型の人がいます。
内向型は、優れた能力をたくさん秘めているのです。

本書では、内向型の特性や能力を十分に理解し、それを活かし生きる方法を学ぶことができます。
ここでは、本書の内容の一部について、私の解釈で簡単にまとめています。

弱さの戦略

弱さの戦略とは、内向型の特徴に対する誤解を解き、弱みを強みに変えて自分らしく生きていくことをいいます。

次の7つの内向型の「弱み」は、とらえ方次第で「強み」に変えることができます。

弱み強み
1意固地集中力
2優柔不断慎重さ
3考えすぎ深い思考
4過敏観察力
5無口傾聴力
6おせっかい気配り力
7無関心冷静な判断力

この内向型の特徴を表す「強み」について説明します。

「意固地」を「集中力」に変える

「意固地」とは、自分の考えや意見を変えずに固執することをいいます。
この内向型の特徴は、「集中力」ととらえることができます。

「集中力」は、高めることで次の3つの能力を向上させることができます。

  1. 生産性の向上
  2. 質の向上
  3. 理解力の向上

楽しくて時間が経つのも忘れて作業に没頭してしまった等の経験をしたことはないでしょうか?
このように最高に集中して同時にリラックスできている状態を「フロー」といいます。

内向型がフローに入るためには、次の条件があります。

静かで刺激の少ない環境に身を置くこと

「集中力」を高めて、フローに入ることを追求していきましょう。

「優柔不断」を「慎重さ」に変える

「優柔不断」とは、決断をすぐにできないことをいいます。
この内向型の特徴は、「慎重さ」ととらえることができます。

「慎重さ」は、決断の前に注意深く考えることでミスを防ぐことに役立ちます。
「慎重さ」は、自分を守る最強の防具であるといえます。
また、ミスが少なく確実に物事を推し進める人は周囲から信頼を得ることができます。
「慎重さ」は、自分を成功に導く武器でもあるのです。

「考えすぎ」を「深い思考」に変える

「考えすぎ」とは、必要以上に物事を考えてしまうことをいいます。
この内向型の特徴は、「深い思考」ととらえることができます。

「深い思考」は、他の人が気づかない物事のニーズや法則を見つけ出すことに役立ちます。
また、問題解決に欠かすことができない能力でもあります。
「深い思考」は、直感に頼らない正確な判断力を生み、着実に成果を上げることを可能とします。

「過敏」を「観察力」に変える

「過敏」とは、刺激に対して過度に敏感なことをいいます。
この内向型の特徴は、「観察力」ととらえることができます。

「観察力」は、感受性が豊かで周囲の変化に気づくことに役立ちます。
これは、様々なデータに対する「高度な分析」に欠かすことができない能力です。
また、「観察力」は、自分の考えや行動を客観視することにも発揮されます。
自分自身に対する改善点や新たな気づきを得ることで大きな成果をあげることを可能とします。

「無口」を「傾聴力」に変える

内向型は、「無口」という特徴があります。
しかし、だからといってコミュニケーション能力が低いわけではありません。

内向型には、外部の刺激に対して繊細であるという特徴もあります。
大勢の中や、にぎやかな場所では疲れを感じることがあります。
しかし、この豊かな感受性は、コミュニケーションにおいて「傾聴」として武器になります。
「傾聴」は、いい人間関係の土壌です。
内向型は、相手の話にじっくり耳を傾けて理解しようとする姿勢が身についています。

無理に話そうとしないで大丈夫!

「おせっかい」を「気配り力」に変える

「おせっかい」とは、他人のことを気にかけて無用なお世話を焼くことをいいます。
この内向型の特徴は、「気配り力」ととらえることができます。

内向型は、気配りに役立つ4つの能力を特性として自然と備えています。

  1. 人の気持ちや状況を理解する共感力
  2. 周囲の変化を感じ取り先を読む力
  3. 場の雰囲気を大切にする控えめな態度
  4. 最適なタイミングを見極めるタイミング感知

気配りは、人々との深いつながりと感謝を生みます。
人から感謝されることは、自己肯定感が高めます。

「無関心」を「冷静な判断力」に変える

内向型は、感情を内にとどめて思考する習慣があります。
そのため、ときに周囲から「無関心」と思われることがあります。
しかし、実際は「無関心」なわけではありません。
この内向型の特徴は、「冷静な判断力」ととらえることができます。

「冷静」とは、感情をコントロールして流されない能力のことをいいます。
「冷静な判断力」は、仕事や私生活にも欠かすことができません。
状況に振り回されない最良の選択をすることに役立ちます。

内向型が自分の心を守る方法

自分の「心の健康」の状態は、自分では気づきにくいものです。
「心のセルフケア」を日頃からきちんと行うようにしましょう。

心のセルフケア

内向型が自分の心を守る方法には、3つのポイントがあります。

ポイント1:「ひとりの時間」を大切にする

ひとりでいることは、内向型にとっては最高の贅沢です。
プレッシャーやストレスから解放されて元気とやる気を取り戻すことができます。
「心のセルフケア」として自分に合った「ひとりの時間」の過ごし方を見つけましょう。

ポイント2:日常に「心のセルフケア」を組み込む

日常に「心のセルフケア」を少しずつ組み込みましょう。
続けるうちに「無理なく続けられる自分のペース」が見つかります。
それが見つかったら少しずつ頻度を増やしましょう。

ポイント3:自分自身をじっくり観察する

始めてみると思いがけないことでストレスや疲れを感じていることに気がつけるかもしれません。
自分の気持ちや反応を観察して「どうすればリラックスできるか」を考えて自分にとっての最高のセルフケア方法を見つけましょう。

内省は、成長のためのスキル

「内省」とは、自分の内側をじっくり見つめ、自分の感情、行動、考え方について考えることです。
「内省」することは、自分を深く理解することで成長や問題解決、良い人間関係の構築に役立ちます。

「内省」には、2つのポイントがあります。

ポイント1:内省をポジティブにとらえる

「深い思考」は、内向型の特徴です。
そのため、内向型は内省をよく行いますが、ポジティブにとらえていないことが多いです。
過去の失敗やネガティブな自己評価などに対して過度に内省しがちです。
内省のし過ぎは、内省のネガティヴな側面を引き起こします。
内省のメリットを知り、ポジティブな行動に変えていくことが大切です。

ポイント2:内省の正しいやり方

内省の正しいやり方には、次の5つのステップがあります。

  1. 感情の認識
  2. 感情の原因分析
  3. ポジティブな視点を探す
  4. 目標設定
  5. 行動計画

「3.ポジティブな視点を探す」とは、ストレスの原因を「自分自身の成長のきっかけ」ととらえるなどです。
「4.目標設定」は、自分相応にできそうなことを設定しましょう。
そうすることで「5.行動計画」を設定しやすくなります。

「自分らしさ」を守りながら目標を達成する方法

内向型の特徴を生かした「目標設定」

どんな目標の達成であっても「やる気の持続」が困難であり重要です。
やる気を持続させるために、内向型の特徴を生かす4つの目標設定のポイントについて説明します。

ポイント1:内向型の特徴を表す「強み」を使う

内向型の特徴をいかすため、目標設定には、内向型の特徴を表す7つの「強み」を必ず入れます。

  • 集中力
  • 慎重さ
  • 深い思考
  • 観察力
  • 傾聴力
  • 気配り力
  • 冷静な判断力

内向的な特徴を認めて、自分の強みを意識付ける効果があります。

ポイント2:ワクワクする目標を設定する

目標は、自分にとって苦しいものにしないでください。
「こうなれたらいいな」と心底ワクワクできる内容にしましょう。

ポイント3:外交型らしい言葉は使わない

外向型の特徴とは、次のようなものです。

  1. 社交性が高い
  2. 素直に言う
  3. 人懐っこい
  4. アクティブに行動
  5. 大胆に動く
  6. 競争的に振る舞う

このような外向型の特徴は内向型にはない特徴です。
外向型を連想させる言葉を使ってはいけません。

ポイント4:言葉の先頭に「自分史上最高の」をつける

「自分史上最高の」という言葉を使うことで他人との比較を除外することができます。
「自分史上最高の」という言葉をつける理由は、次の2つです。

  1. 上には上がいるため、他人と比べていてはいつまで経っても自信につながらない
  2. 過去の自分と今の自分を比べて感じる成長が、やる気を持続させる

目標設定は、他人と比較するものにしてはいけません。
比べる相手は、いつも過去の自分です。

内向型の特徴を生かした「目標達成のための進め方」

ポイント1:達成までの期限を決める

「目標を掲げたけど、いつのまにか止めていた」という経験はないでしょうか。
やる気を持続させることは、とても困難なことです。
やる気を持続させるための方法として「いつまでに」という期限を決めることが有効です。

ポイント2:達成までの段階を分ける

最終的な目標達成までにクリアしなければならないことを小さく段階に分けます。
この段階を小さな目標としてクリアを目指します。
小さな目標を1つ、また1つとクリアしていくことで自己肯定感を増すことができます。
そうすることでやる気を持続させたまま最終的な目標達成を目指すことが可能となります。

内向型の特徴を生かした「問題解決」

問題解決の基本の流れとは、「問題発見→原因究明→原因解決」です。
内向型はじっくり考えることが得意ですが、そのせいで「原因究明」でつまずいて動けなくなることがよくあります。
そんなときに役立つのが「仮説」です。

「仮説」を使って行動するためには、4つのポイントがあります。

ポイント1:「課題」を特定する

まずは課題となる内容を具体化することが大切です。
解決しなければならない課題が何なのかを特定しましょう。

ポイント2:原因の「仮説」を立てる

課題に対し原因とそれに対する解決策を推測します。
いままでの取り組みでうまくいかなかった方法とは別のアプローチを考えます。

ポイント3:仮説を検証する

仮説に基づき実際に行動します。
タスクが少ないものから試すことがおすすめです。
また、行動のリスクを感じるのであれば不安や怖さが少ないところで試しましょう。

ポイント4:「仕組み化」する

これまでの仮説と検証を振り返ります。
仮説が正しければ、それを将来的な行動パターンにします。

「不安と感情」に向き合い、決断する

内向型は、自分の判断に疑問を持つクセがあります。
潜在的なリスクが頭をよぎり決断の瞬間に迷うことがあります。
しかし、このクセは最善の選択をすることを可能とします。

内向型が自信を持って決断するためには、2つポイントがあります。

ポイント1:不安を言葉にする

得体の知れないモノは誰でも怖いものです。
リスクも同じです。
見えないリスクに比べ、見えてるリスクは対策することも可能であり怖くありません。
リスクを具体化してよく知ることは決断を後押しすることに役立ちます。

ポイント2:感情との向き合い

内向型は、自分の感情に向き合う機会が多いです。
論理的で最善と思える決断をしたとしても、「やっぱりイヤだな」と本音が繰り返し聞こえてくることがあります。
論理より本心に向き合い決断することを優先しましょう。

読んだ感想

子どもの頃を思い返すと、家でも学校でも自分の内向型の「弱み」の特徴について、よく指摘を受けていた記憶があります。
そして、外向型の振る舞いを求められていました。
そのせいもあって内向型であることに劣等感を感じながら生きてきたように思います。
現在では、ある程度の矯正が働いたことで日常で困ることは少ないですが、メンタルが弱っているときは「やっぱり無理しているな」と感じることがあります。

本書の内容は、私も実践していて効果があると感じる内容が掲載されていました。
そのため、今回ブログで紹介させていただきました。
ここで紹介しました内容は、本書の一部に過ぎません。
他にも有用な内容が掲載されていますので、内向型で悩む人はぜひ本書を手に取って読んでいただきたいと思います。
未だ内向型の自分との向き合い方を知らず悩む人が本書の内容を知り、少しでも人生が生きやすいものに変わるきっかけになれば良いと思います。

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