【レビュー】漫画『東京エイリアンズ(Gファンタジーコミックス)』ストーリーの紹介と感想

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イントロダクション

タイトル東京エイリアンズ(Gファンタジーコミックス)
発行所スクウェア・エニックス
著者NAOE
著者情報は、上記リンクからご確認ください。

ストーリー

みなさん、宇宙人はいると思いますか?
あなたの身近にいる職場の同僚、学校のクラスメイトが宇宙人だったとしたらどう思いますか?
ある日を境に家族や恋人、大切な人が宇宙人と入れ替わっていたらどうしますか?

実は、数百年も前から宇宙人は地球に訪れていて共存と交流が行われています。
宇宙人は、地球人の姿をしているので私たちは気づいていないだけなのです。

そして、もしかしたら。
自分が気づいていないだけで、自分も地球人ではないということもあるかもしれません。

宇宙人が地球に入星する場合、アメリカが窓口になります。
アメリカには、エイリアン管理組織 AMO(Alien Management Organization)の本部があり、ここで宇宙人は入星手続きを行ったり講習会を受けたりします。
手続きなしで地球に入ってしまうことを「不法入星」といい、大罪です。

アメリカは世界各国に情報を共有し、各国は宇宙人の入国を許可しています。
日本も例外ではなく、宇宙人の訪問・滞在数は世界第9位となっています。
日本国内で一番滞在数が多いのは、東京。
割合として400人中1人が宇宙人という状況です。

けっこう多いですね。

日本にもAMOは存在し「北海道支部」「東北支部」「中部支部」「近畿支部」「中国・四国支部」「九州・沖縄支部」「関東支部」があります。
AMOは、様々な部門に分かれています。

宇宙人の来星目的は、観光・亡命・交流。技術や資源提供と様々です。
宇宙人は、基本的にとても大人しく友好的です。

ただし、例外はあります。
宇宙人が起こす事件は、AMO内の特別機動隊が秘密裏に解決します。
特別機動隊には、時として武力行使することが認められています。

本作品の主人公の名前は、郡司 晃(ぐんじ あきら)
幼少の頃、警察官の父(郡司 晃雄)が任務中にガス爆発に巻き込まれ殉職しています。
ケンカ別れだったことをずっと後悔していますが、彼自身は、マンガ好きのフツーの高校1年生です。
当然、AMOや宇宙人の存在を知らずに生きてきました。
しかし、ある日、宇宙人しか乗ることができない電車に乗り合わせてしまい、運悪くAMOと宇宙人との戦闘に巻き込まれてしまいます。
宇宙人と戦っていたのは、晃と同じ高校で、高身長イケメン、成績優秀、運動神経抜群のミステリー男子の天空橋 翔(てんくうばし しょう)でした。

「9年前、俺に会ったこと覚えてないですか?」

この事件をきっかけに、晃はAMO関東支局 特別機動隊 責任者 雨宮 零士(あまみや れいじ)に父親の死の真相を聞かされます。
そして、同時に晃はAMO 特別機動隊にスカウトされます。

「父さんが見てた世界、俺は知りたいよ」

突然のことに戸惑いますが、晃は入隊を決意します。
そして、彼は入隊実技試験で驚くべき人外の力を発揮するのでした。

「晃雄さん、やっぱり貴方が隠していたんですね」

読んだ感想

コミックス第8巻まで読んだ感想です。
極力ネタバレしないよう気をつけています。

私が小さい頃は、宇宙人と言えばタコのような生物のイラストで表現されていました。
そんな昔は、宇宙人の存在を信じないという人も多くいたように思います。
しかし、現在では宇宙人の存在を認めないと説明がつかないことも多く、逆に宇宙人の存在を完全に否定する人はもはやいないのではと感じます。
そのため、この作品の世界の設定は「現実であってもおかしくない」と思います。
実際、時代が進むにつれて徐々に宇宙人の存在が明らかになってきています。
現在は未だ公に見える変化はありませんが、いつか大きく私たちの生活がガラッと変わる日がやってくるかもしれません。

「東京エイリアンズ」を読んで、気軽に心構えをつくっておきましょう。

この漫画の主人公「郡司 晃」は、平凡な高校生です。
しかし、特別な境遇に置かれても平凡に振る舞えるところは、逆に異質(良い意味で)に見えます。
意外と物事を冷静に見ていて、頭の回転が早く状況の判断能力があります。
読者に親近感を感じさせつつ、ときどき内面の光るもの見せてくれるところが晃の魅力の1つではないでしょうか。

さらに内面の話では、幼少の頃にケンカしたまま父親を亡くした過去を持ち、やり直せない自身の行動を後悔しながら生きているところも人間らしさがあり、良いと思います。
普段の言葉とは裏腹に行動を起こすメンタルの強さは「もう後悔したくない」という、この経験があるからなのでしょう。

なんだかんだと行動できる力は、主人公ですね。

入隊実技試験で周囲の度肝を抜く力を発揮した晃ですが、本人はそのことを覚えていません。
それっきり、その力は鳴りを潜めて晃のピンチにも出てきません。
そのため、俺TUEEE系の主人公ではありません。
凶悪な宇宙人から人々を守るために、ちゃんと努力する主人公です。
強くなろうとする成長過程も楽しめそうです。
それにしても、晃がピンチになっても使えないなんて、あの力には発動条件でもあるのでしょうか。
力の正体は、ストーリーの展開に大きく影響する最大の謎になりそうですね。

そして、もう1人の主人公と呼べる「天空橋 翔」。
高身長イケメン、成績優秀、運動神経抜群で、しかも性格まで良いヤツです。

現実でこんな男がいたら「せめてそこ(性格)は、悪くあるべきだろ!」と言いたくなります。

ファンクラブの女の子が学校帰りに後をつけても絶対撒かれるためミステリー男子と呼ばれています。
それはAMOの隊員という身分を隠すための振る舞いなのですが、言い得て妙で、翔もまた自身で説明することができない謎をもっています。
そのきっかけとなるのが9年前。
当時、6歳だった翔は、とある宇宙人と遭遇し大けがを負い、大切なものを奪われています。
それから翔はAMOに所属し任務をこなしつつ、その宇宙人をずっと追いかけています。
天からすべてを与えられたような男が身命を賭して追いかける宇宙人の正体とは?
そして、その理由とは?

物語の序盤では、おもしろそうな謎が多ければ多いほどワクワクして良いですよね。
ちゃんと回収してくれるならですけど。

この作品の脇を固める他のキャラクターたちも個性があって、とても魅力的です。
それぞれに思惑や謎があり、キャラクター同士が今後どのように関係していくのかも注目したいところです。
1度きりの登場では、もったいないキャラクターもいて再登場して欲しいです。

第6話登場の喫茶店で働く「らーしゃいませっ」の可愛いゆるふわ店員さん、また出てきませんか?
必要以上に輝いていらっしゃる。


晃たちは、大切なものを奪われた、あの事件の真相にどのようにして近づいていくのでしょうか。
ストーリーも面白いですが、イラストもキレイでわかりやすくて読みやすくて助かります。

本記事の内容は、コミックス第8巻まで読んで書いています。
第8巻は「ドキッ☆闇オークション編」が始まって気になるところで終わっています。

シリアスな展開だと思うのですが…「ドキッ☆」は、なんだろう?

第9巻の発売日は、2024年7月26日(金)です。
もうすぐですね。すごく楽しみにしています。
まだ「東京エイリアンズ」を読んだことがない方、いますぐ読んで第9巻の発売に備えて欲しいです。

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